...自ら畚(ふご)を荷(にな)うて之を觀る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...片手に提(ひっさ)ぐべき畚(びく)は...
泉鏡花 「悪獣篇」
...少年が手に傾けた件(くだん)の畚(びく)を横目に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...またこの空畚(からびく)をぶらさげて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...踞(しゃが)んで畚(びく)の陰にかくれたと思うと...
泉鏡花 「悪獣篇」
...底の深い畚(もつこ)をになはせ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...畚(もっこ)をかついで来ては...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一畚づゝ土を運び...
大町桂月 「狹山紀行」
...畚(ふご)にとりためたる時は畚(ふご)にも縄(なは)をつけおけば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一と畚溜ればうんと引っ抱えて...
鈴木三重吉 「千鳥」
...朝顔の苗なだれ出し畚(ふご)のふち六月二十二日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...六人ながら新しい畚を担(にな)って踊った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自分(じぶん)の使用(しよう)すべき爲(ため)にのみは筵(むしろ)も草履(ざうり)も畚(もつこ)も草鞋(わらぢ)も其(そ)の他(た)のものも藁(わら)で作(つく)ることを知(し)つて居(を)れども...
長塚節 「土」
...……お前の畚(もっこ)に乗せられたばっかりに飛んだ赤ッ恥を掻いた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...がんじからめにして畚(もっこ)に乗せたって連れて行くわよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
......
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...ある男が六十になった親を畚(もっこ)とか簣(あじか)とかに入れて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...第一種の畚(もっこ)をもってかえろうといった話であり...
柳田国男 「母の手毬歌」
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