...近所に居合わせた三四人の人があわてて引き留める...
有島武郎 「或る女」
...と雷の児(こ)が泣いて留める...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...水ぎわまでの間にて仕留めるという教えはよほど飛びに自在を得ざれば勝利を得る事あたわず...
寺田寅彦 「空想日録」
...ただ思い出すままを書き留めるのだとか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あるいは生命を取り留めることができましょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いづれも人の来つて留めるを待つこと...
永井荷風 「桑中喜語」
...自分の本領は涙がストーブに落ちて蒸發することに意を留める處にあるのだ...
長塚節 「教師」
...お富は濱町の父親の許に留めるのが穩當だらうといふことになり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親子二人共是非足を留めるやうにと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強いて留める気にもなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引留めるのを宜いことに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを引留めるのが精一杯でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も留める隙もありません...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...手を差し伸べて引き留める暇もあらばこそ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...建物が吾々の足を留める所は...
柳宗悦 「地方の民藝」
...その危険を引き留めることだったと思った...
横光利一 「旅愁」
...予に彼を留める一計がある」と...
吉川英治 「三国志」
...あの豪奢な金銀の飾りに充ちていた神殿や宮殿はただ残骸を留めるのみであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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