...舷の梁上(はりうえ)に留めると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ツネ子を引き留める程のポジティヴな熱は無い...
太宰治 「人間失格」
...この点をハッキリ心に留める必要がある...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...この分なら生命(いのち)は取留めるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを腕で受留める...
中里介山 「大菩薩峠」
...留めるすべはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...案内者ですらも二の足を踏んで引留めるくらいだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その旅情を留めるというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で苦みを留めるよりほかに道はない訳だ...
夏目漱石 「坑夫」
...もう引留める言葉はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親子二人ともぜひ足を留めるようにと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...合長屋の奴等が折重なつて留めるぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お晝の支度をしましたよ」などと引留めるお靜の聲をぼんのくぼのあたりに聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人の紳士は早速流しの自動車を呼び留める...
原民喜 「夜」
...たとえばそのグループを飛び越してゆくと、突然、二つの全然見なれない眼が彼のほうに向ってき、彼を引留める...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これ以上引き留める理由はありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...雄穂は上からブラブラと下って花粉を吐きおろし雌穂は上向になってその花粉を受け留める工風は誠に自然に能く出来たもんダ...
牧野富太郎 「植物記」
...七日七夜の間追い続けて終(つい)に射留めることが出来ず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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