...だれも私に目を留める者がなく...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私はやはり君太郎の留めるのを振り切って東京へ出て来たが...
橘外男 「生不動」
...読んでいる本を突き留めるには...
谷譲次 「踊る地平線」
...わたしはほとんど何ひとつ目に留める余裕(よゆう)がなかった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...犯した殺人の被害者らの名を書き留める...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...強(し)いて加世子を引き留める気にもなれなかった...
徳田秋声 「縮図」
...いづれも人の来つて留めるを待つこと...
永井荷風 「桑中喜語」
...年寄たちがまあまあと留めるものですから我慢をしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...投げたものを受け留めることを商売にしていた米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...行方(ゆくえ)を突留める分にはなんでもございませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で苦みを留めるよりほかに道はない訳だ...
夏目漱石 「坑夫」
...お晝の支度をしましたよ」などと引留めるお靜の聲をぼんのくぼのあたりに聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...襟は銀被せのぴかぴかしたホックで留めることにいたしましょうね...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...なんの気もなしにかの鏡に眼を留めると...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それを突き留めることを欲した...
堀辰雄 「水族館」
...雄穂は上からブラブラと下って花粉を吐きおろし雌穂は上向になってその花粉を受け留める工風は誠に自然に能く出来たもんダ...
牧野富太郎 「植物記」
...弟は目でわたくしのそばへ寄るのを留めるようにして口をききました...
森鴎外 「高瀬舟」
...ウブメは必ず深夜に道の畔(あぜ)に出現し赤子(あかご)を抱いてくれといって通行人を呼び留める...
柳田国男 「山の人生」
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