...三圍祠畔の句碑の苔を掃ふことのできない身を嘆いてゐる...
心猿 「九月朔日」
...湖畔に來りて、天を仰げば、さきの明月は早や雲に隱れて、天地全く暗黒也...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...野田街道の橋畔の菓子賣る家に休息して...
大町桂月 「春の郊外」
...をんなはまことにうつくしい・いつ咲いた草の実の赤く江畔老に・その蕎麦をかけば浅間のけむりが四月二十九日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...或は木の根元、或は藪の中、或は小川の畔、中には足を投出して寢轉んでゐるものもあれば、渇を醫すべく口を川の水に押當てゝゐるものもあつた...
田山花袋 「歸國」
...……池の畔りに、高い煙突からもくもくと黒煙を吐く赤煉瓦の建物がある...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...今日鬢絲禅榻畔(こんにちびんしぜんたうのほとり)...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...長浜の湖畔で対面しましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...日比谷公園池畔の大活劇はフッと切れた映画のように急にその動きを停めてしまった...
久生十蘭 「魔都」
...湖畔で乗合から降り...
堀辰雄 「晩夏」
...正月九日迄大同で十日から動き出し、内蒙、黄河畔、陜西省境をまわって七日に一ヵ月ぶりで帰り、当分休養の由です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...只今湖畔の古風な宿の広縁で椅子にかけ小テーブルでこれをかいて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...八月十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(八千代橋畔の秋色〈箱根〉の写真絵はがき)〕八月十二日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...京水は上野三枚橋の畔(ほとり)の家にあつて書したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...村の流れの駒形岩の淵の畔(ほとり)において...
柳田国男 「雪国の春」
...三里ほど南の湖畔にある今浜(いまはま)こそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...畔柳博士は仕事を済ますと...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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