...桑畑の畔(あぜ)へもぐりこんだ...
芥川龍之介 「百合」
...片瀬河畔逍遥(しょうよう)...
高浜虚子 「五百五十句」
...それは江畔老その人のやうにあたゝかくておいしい! 合掌瞑目...
種田山頭火 「其中日記」
...野村隈畔君や有島武郎さんが心中した気持ちは察するにあまりがある...
辻潤 「ふもれすく」
...其子の家に滞留中此田川の畔(くろ)を歩いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ある時畑の畔(くろ)の草を苅ってやると云って鎌(かま)を提(さ)げて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...閣下にして苟くも進退其の機宜を誤まれば遂に屬僚にも離畔せられ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...足跡は池畔の沙泥の上に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湖畔まで引摺りだして夢中で押し落した...
久生十蘭 「湖畔」
...黒々とした山毛欅(ぶな)に縁どられた或る湖畔へ行つた...
堀辰雄 「顏」
...遺体はテムズ河畔の酒場に安置されており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...あの河畔に地蔵堂があり...
柳田国男 「故郷七十年」
...来栖さまもどうぞ……鮎川の畔で...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...この湖畔の小さな温泉町に...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...両国橋の畔(たもと)に...
吉川英治 「剣の四君子」
...河(しょうが)の畔(ほと)りに銅雀台(どうじゃくだい)を築いた...
吉川英治 「三国志」
...彼の姿を後園の池の畔(ほとり)に見ることもなかった...
吉川英治 「三国志」
...南禅寺畔の叔父の家で夕飯を食った...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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