...畑の畦でも田の畔でも俺は毎日のやうに蟹の死骸を見ない事がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...路は湖畔を離れて徐々に高い平原へ登る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...日清の戰役に九連城畔であへなく陣歿した...
石川啄木 「雲は天才である」
...今朝から右足湖畔(うそくこはん)をめぐって捜索して来た者だった...
海野十三 「人間灰」
...湖畔亭(こはんてい)という妙な名前の旅館へ...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...中村家ではゆうべは湖畔亭に泊り込んでしまったものと思って(田舎のことで...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...湖畔には、朽ちた巨木があの時同様影を浸して、そこに凭(もた)れて疲れをやすめていると、あの時、こうして一緒にかけて、故国(くに)のユーゴの話をしてくれたジーナの優しい俤(おもかげ)が映ってきます...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...(拍手起る)田の畔同樣の一の荒い浪が來れば倒れる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...遂には川畔(かはばた)の店をも閉めて了つたといふ話であつた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...夫の死後故郷に帰って余儀ない事情からこの湖畔の茶店を守る身とまでなった当時のことから...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...湖畔の崕には芝蓬が生えて其傍を過ぎる時はまだ濡れて居る四五本の芒の穗がゆるかに搖れて恐ろしい磐梯山の面を撫でるやうに見える...
長塚節 「鉛筆日抄」
...我を駭く湖畔の夕...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...彼は去年の湖畔で會つたお孃さんをちらりと見たやうに思つた...
堀辰雄 「顏」
...いつの間にかぐやぐやした田の畔を渡つて...
水野葉舟 「かたくり」
...桟橋(さんばし)の畔(ほとり)に馳出(はせい)で...
森鴎外 「うたかたの記」
...蘆谷河畔の伊丹亭という料亭にあがった...
山本周五郎 「つばくろ」
...堤の日だまりや田の畔(くろ)にちらちらと青みがさしはじめ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...きのうの熊野川の橋畔から...
吉川英治 「随筆 新平家」
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