...莫愁湖の畔にもの寂びた堂があり...
上村松園 「中支遊記」
...麥畠の畔になぐれ込んでしまつた――旋風(つむじかぜ)が卷いたのだ...
薄田泣菫 「旋風」
...江畔おくるところの杖で大いに助かつた...
種田山頭火 「旅日記」
...その湖畔のホテルに大層な美人が居てね...
豊島与志雄 「野ざらし」
...湖畔の平地だけを残してすっかり霧が包んでしまった...
中勘助 「島守」
...ツーン湖畔のオーベルホッフェンといふ小村で暮したことがあつた...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...兩國橋畔なのであつたから...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...罐詰のシチュウとミートボールで簡単に夕食をしました……一人で湖畔を散歩して八時ごろロッジへ帰ったら...
久生十蘭 「肌色の月」
...旅人に呉竹色の羅を人贈る夜の春の雁がねチチハルの大人呉俊陞の若い夫人李氏に招かれ嫩江の畔の水荘に一夕を過した時...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...少女時代を過ごしたレマン湖畔のアンフィオンに歸つて籠居したりしてゐた...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...湖畔の休み茶屋に這入ると...
牧野信一 「湖の夢」
...其方に不忍池畔に出逢い...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...とある干田の畔の枯葦の茂みで...
山本周五郎 「青べか日記」
...桑畑の畔(くろ)に蹌(よろ)めいて...
吉川英治 「大谷刑部」
...ふたたび盤河(ばんが)の畔に立ち...
吉川英治 「三国志」
...とらと虎(とら)湖畔の城は...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒旋風(こくせんぷう)の李逵(りき)お目見得(めみえ)のこと江畔(こうはん)の大地主穆家(ぼくけ)では...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこへ登楼(あが)ろう」橋畔に見える一亭...
吉川英治 「新・水滸伝」
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