...霜枯れ果てた此畑中に...
石川啄木 「葬列」
...「畑中新藏といふ人を知つてるか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...呑牛は義雄の相談相手にした畑中新藏が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...幸いこれには米穀研究の権威者と称された畑中吉五郎氏が私の親戚であったから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私は畑中氏からこれを聴いて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...眼覚めかけてる寒そうな畑中を歩いて行った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...バスで、畑中の道を走り、峠を越して、片品川の岸に出で、川を遡り、鎌田町から右へ切れて、渓流ぞいに進み、白根温泉を過ぎてからはもう人家はなく、山道を上り上って、丸沼湖畔に辿りつき、その東側を廻って行くと、北岸に温泉ホテルがある...
豊島与志雄 「山吹の花」
...畑中一ぱいになってしまいました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...浜辺か畑中に立って人を呼ぶような大きな声を出す癖のあるすこぶる殺風景な女であったが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...畑中が詫びるようにいった...
久生十蘭 「肌色の月」
...女はどうなった?」畑中にかわって木村がこたえた...
久生十蘭 「肌色の月」
...「畑中君、石倉という管理人の経歴を洗ってくれないか」「はっ」「大池との関係も、くわしいほどありがたい……それから大池の細君の身許調査は?」「二課にあるはずです」「一括して、捜査本部へ送るように、至急、申送ってくれたまえ」「かしこまりました」「畑中君、二課の神保組はなにをしている?」「根太をひンぬくような勢いで、六人掛りで大ガサをやっています……六千万からの証券を、こんな窮屈なところへ隠しこむわけはないと思うんだが……二課のやることは、われわれには理解できないです」「大池が死体になって湖水の底に沈んでいようなんて、頭から信じてかかっているものは一人もいないが、この湖で自殺するという遺書があれば、やはり錨繩を曳いて死体の捜査をしなくてはならない...
久生十蘭 「肌色の月」
...あたりが森閑とした麗らかな冬景色の止め度もなく明るい畑中であればあるだけ...
牧野信一 「心象風景」
...畑中の停車場で男女の友と別れたのであるが以来あちこちに転々としてハガキの往復のいとまも見つからぬやうな...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...活々した葉が真昼の日光に堅く輝く桑の木の間を通って居る一番池への近路の畑中を抜けて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...畑中昌夫と谷山秀麿の戸籍謄本や...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...うす黄に色づいたその畑中に男が一人女が二人...
若山牧水 「古い村」
...幸ひ畑中に一人の百姓が働いてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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