...敷居際へ畏(かしこ)まる...
泉鏡花 「婦系図」
...畏(かしこま)って...
泉鏡花 「怨霊借用」
...前号には畏敬(いけい)する直木(なおき)三十五氏の「ロボツトとベツドの重量」というのが出た...
海野十三 「人造物語」
...畏(かしこま)りました」ダリアは割合(わりあい)に元気に窓のところに歩みよっては...
海野十三 「赤外線男」
...そんな畏(おそ)れ多いことはできないと大尉は言って...
高見順 「いやな感じ」
...アカイア軍は畏るべき將ヘクトール支ふるや? 820或は彼の槍の下皆悉く亡びんや?』矢疵に惱む豪勇のユウリュピュロスは答へ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア勢は足許にもがく蛇見てアイギスを持てるヂュウスの徴(しるし)とし畏怖にうたれて立ちとまる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...畏(かしこ)くも日本一の神様の宮居(みやい)をその土地に持った伊勢人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...短册を用意して半ば畏を懷いて先生を訪問に行つた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...そこいらはよく用心しないとね……」敬太郎は固(もと)より畏(かしこ)まりましたと答えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...この夜島々に近よる畏(おそ)ろしいものがある...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ここへ来てお前も一杯つきあわんか」「畏(おそ)れ入りまする...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのように不要意なおすがたでは畏(おそ)れ多かろう...
吉川英治 「黒田如水」
...蜀帝にたいしては戦わないうちから一種の畏怖を抱いていたし...
吉川英治 「三国志」
...畏き遺詔(いしょう)を承けた者の一人ではないか...
吉川英治 「三国志」
...畏(かしこ)まってすぐあとへ駈けて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...畏怖すべき薄明の中...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そのようなお偉いお方のお髯の先に触れることさえ畏れ多い分際であります上に...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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