...してみると「これもまた畏るるに足らない」ものだった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...神を畏れ悪に遠ざかりしヨブの実伝を...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...畏敬(いけい)の念をおこさない者があろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ぼんやり畏敬(いけい)していた...
太宰治 「東京八景」
...瑞雲棚引(ずいうんたなび)く千代田城のめでたさは申すも畏(かしこ)いこととして...
谷崎潤一郎 「細雪」
... 80『更に新たに殘虐の畏怖の戰起らんか?或(ある)は人間の戰の審判者たるクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 245さすが畏るゝアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そはあまりに畏れ多し...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...強(あなが)ち人丸赤人の餘唾(よだ)を舐(ねぶ)るでも無く固(もと)より貫之定家の糟粕(さうはく)をしやぶるでも無く自己の本量(ママ)屹然として山嶽と高きを爭ひ日月と光を競ふ處實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈するの思ひ有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...定家(ていか)の糟粕(そうはく)をしゃぶるでもなく自己の本領屹然(きつぜん)として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に畏(おそ)るべく尊むべく覚えず膝(ひざ)を屈するの思い有之(これあり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...われ蛟に撃たれて懼れざるに彼は蛇を見て畏ると笑うた...
南方熊楠 「十二支考」
...手をついて畏まっているその顔が癖のニコニコと笑っているのには気が付かない...
矢田津世子 「女心拾遺」
...畏(かしこ)きあたりの御おぼえ目出度い某名流夫人が創立して以来数十年...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こういう畏敬とも恐れともつかない衝動をうけるのは...
吉川英治 「大岡越前」
...ひとしく畏怖(いふ)した...
吉川英治 「三国志」
...その禍(わざわい)に畏怖(いふ)していたから...
吉川英治 「新書太閤記」
...ある畏(おそ)れに...
吉川英治 「平の将門」
...五ついに隘路を抜けその先に広がる光景を見た時、畏怖、驚異、恐怖、そして自分らの感覚に対する疑惑が綯い交ぜになり、我々は同時に叫びを上げたと思う...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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