...〔譯〕死を畏るゝは生後の情なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...今夜はズボンの膝を畏(かしこま)っただけ大真面目...
泉鏡花 「婦系図」
...今度は懸巻も畏くになった...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...人に畏敬(いけい)の念をおこさせる力がある...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...即ち見驚き畏みて...
高木敏雄 「比較神話学」
...畏(おそ)れ多くも鳳輦(ほうれん)の方に向い...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...清行はそれを聞いて恐れ畏(かしこ)み...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...叫喊及び畏怖をもて其途滿たし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...漁師がそれを「潮(しお)の路(みち)」と名づけて畏(おそ)れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに桶(おけ)や湯槽(ゆぶね)が古いんでゆっくり洗う気にもなれないわ」その時自分は畏(かしこ)まった下女を前に置いて蝋燭の灯を便(たより)に宿帳をつけべく余儀なくされていた...
夏目漱石 「行人」
...かけまくも畏(かしこ)けれどもそのかみの秋思ほゆる木綿襷(ゆふだすき)かな昔を今にしたいと思いましてもしかたのないことですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここにて予が畏友萩原を知る...
室生犀星 「抒情小曲集」
...最初は何れも居民の畏怖不安の...
柳田国男 「年中行事覚書」
...畏(かしこ)くも...
吉川英治 「上杉謙信」
...畏(おそ)る畏る問い直してみる...
吉川英治 「江戸三国志」
...畏れるの余り吃(ども)り気味なので...
吉川英治 「新書太閤記」
...畏(かしこ)くも...
吉川英治 「新書太閤記」
...畏れながら、ちと、お湯浴(ゆあ)みをお急ぎあそばして』と、いかにも言い難(にく)そうに、気がねして云う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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