...畏る/\大殿樣の御顏を仰ぎました...
芥川龍之介 「地獄變」
...兄のように畏敬(いけい)する星野からの依頼だとはいえ...
有島武郎 「星座」
...喧嘩をするから畏れるといふのではなく...
石川啄木 「刑余の叔父」
...とても畏(おそ)れ多くてできません...
岩野泡鳴 「猫八」
...だからそういう先生を名づけて懸巻も畏く先生といった...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...神の背くの畏る可きを知らざるに非ざるも...
高木敏雄 「比較神話学」
...然るに畏くも 至尊統治の下に在りて施政の職に当れる栃木県地方官及下僚官吏ハ 聖旨を遵奉して吾等村民の生命財産を保護するに力を竭くさず...
田中正造 「非常歎願書」
...如何に畏多いことか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...そのほかは畏(おそ)れかしこんで神棚へ祀るほかには能事がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し離れたベンチに畏まっている秀陳の方を盗み視ながら...
久生十蘭 「魔都」
...畏怖と幸福と悲哀のうちのいくらかを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...こえて永禄二年初夏、ふたたびの上洛にも、その前の折にも、畏くも、綸旨(りんじ)を降しおかれ、隣境の乱あらば討つべし、皇土をみだし、民を苦しめるの暴国あらば赴(おもむ)いて平定せよと、不才謙信に身にあまる御諚(ごじょう)であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...畏敬されている鐘巻自斎殿にかかって...
吉川英治 「剣難女難」
...畏(おそ)る畏る伺うと...
吉川英治 「三国志」
...「畏れ多いことですが...
吉川英治 「三国志」
...……畏(おそ)れ多いことにござりますが...
吉川英治 「親鸞」
...御風気のところ此度は御模様ただならず畏れながら旦夕(たんせき)に危ぶまれ申候然し乍(なが)ら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...端居(はしい)して畏(かしこ)まっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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