...かう云ふ画趣を表現することは蕪村さへ数歩を遜(ゆづ)らなければならぬ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...或は紫などの毛のつきたる三角帽を頂けるは多少の画趣あるに違いなけれど...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...この一つ目の橋のあたりは大正時代にも幾分か広重(ひろしげ)らしい画趣を持つてゐたものである...
芥川龍之介 「本所両国」
...この一つ目の橋のあたりは大正時代にも幾分か広重らしい画趣を持っていたものである...
芥川龍之介 「本所両国」
...ここへ洋画趣味の医師が疑点を持ったのだ...
大阪圭吉 「闖入者」
...その水門がくずれたままになっているのも画趣があった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...此萩の花ざかりに駒(こま)の悠遊する画趣(がしゅ)が想われ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...境内の光景平日に比すれば幾分の画趣を添へ得たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...あるいはまた進み入って境内よりその門外を顧(かえりみ)る光景に一段の画趣を覚える...
永井荷風 「日和下駄」
...そして現代美術の品評よりも独り離れて自然の画趣に恍惚とする方が遥(はるか)に平和幸福である事を知るのである...
永井荷風 「日和下駄」
...路地の光景が常に私をしてかくの如く興味を催さしむるは西洋銅版画に見るが如きあるいはわが浮世絵に味うが如き平民的画趣ともいうべき一種の芸術的感興に基(もとづ)くものである...
永井荷風 「日和下駄」
...心あってこれを捜(さぐ)らんと欲すれば画趣詩情は到る処に見出し得られる...
永井荷風 「日和下駄」
...そして現代美術の品評よりも独り離れて自然の画趣に恍惚とする方が遥(はるか)に平和幸福である事を知るのである...
永井荷風 「水 附渡船」
...」これは畢竟(ひっきょう)枯荻落雁の画趣を取って俗謡に移し入れたもので...
永井荷風 「向嶋」
...あたりの風景にまで画趣を帯びさせるほどで...
永井荷風 「来訪者」
...路地の光景が常に私をして斯くの如く興味を催さしむるは西洋銅版画に見るが如き或はわが浮世絵に味(あぢは)ふが如き平民的画趣とも云ふべき一種の芸術的感興に基(もとづ)くものである...
永井荷風 「路地」
...自分たちだけ詩興画趣に陶酔していて...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも漫画趣味だよ...
夢野久作 「少女地獄」
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