...その代りとして私にも彼の為に絵を画くことをたのみ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今日はもう画くのを止してこの人跡たえた神苑をけがさぬほどに又好きな焚火(たきび)をしませう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...油絵ではつひにまだ本格的に画くまでに至らなかつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...漫画もほとんど猥画(わいが)に近いものを画くようになりました...
太宰治 「人間失格」
...或る特定の社会構図を画くものではない...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...英雄の最後でも画くようなそういう書きっぷりにはいささか辟易したが...
中島敦 「斗南先生」
...伝説でさえも彼らの形状を画くことができない...
中島敦 「狼疾記」
...吉利支丹(キリシタン)の目明し右衛門作という油絵を上手に画く者に命じて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...凌雲閣を材料として無理に絵を画くならば...
正岡子規 「病牀六尺」
...一枚方(ほう)二尺位の油画を画くために毎日郊外二...
正岡子規 「墨汁一滴」
...青鬚(あおひげ)を顎(あご)に画く...
三木竹二 「いがみの権太」
...邦俗これを画くに...
南方熊楠 「十二支考」
...ギリシアの古美術品に飛馬ペガソスを画くに必ず翼あり...
南方熊楠 「十二支考」
...東西洋ともに鬼の指を鳥の足のごとく画くは...
南方熊楠 「十二支考」
...また現今ヴィシュヌ宗徒の追善用の厨器にガネサを画くなどより...
南方熊楠 「十二支考」
...左右の障子に二位女公内侍より以下平戚(へいせき)の像を画く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして、ひとりが、「まことに、ここひきつづいて、おもしろからぬことのみ、お耳にいれ、恐縮にござりまするが、いまは鎌倉の存亡にもかかわる大事と見えますれば、なにとぞ、ご勇断のもとに、さいごのおさしずを下したまわりたく」と、さしせまった地方情勢の険を、絵で画くように、わかりやすく、上聞(じょうぶん)にいれた...
吉川英治 「私本太平記」
...金碧(きんぺき)や丹青(たんせい)の燦(かがや)くうちにただ一つある墨絵の一室――狩野永徳(かのうえいとく)が画くところという遠寺晩鐘図(えんじばんしょうず)の襖(ふすま)をめぐらした部屋の上段から大きく聞えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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