...十日一水を画き五日一石を画くというような煩瑣(はんさ)な労作は椿岳は屑(いさぎよ)しとしなかったらしい...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...絵を画くことは少しも悪くなかったのです...
竹久夢二 「先生の顔」
...画く時でない時に画いた事だけがいけなかったのです...
竹久夢二 「先生の顔」
...少しポンチを画く才能をもち...
太宰治 「虚構の春」
...「地獄の馬みたい」「やっぱり、お化けかね」「おれも、こんなお化けの絵がかきたいよ」あまりに人間を恐怖している人たちは、かえって、もっともっと、おそろしい妖怪(ようかい)を確実にこの眼で見たいと願望するに到る心理、神経質な、ものにおびえ易い人ほど、暴風雨の更に強からん事を祈る心理、ああ、この一群の画家たちは、人間という化け物に傷(いた)めつけられ、おびやかされた揚句の果、ついに幻影を信じ、白昼の自然の中に、ありありと妖怪を見たのだ、しかも彼等は、それを道化などでごまかさず、見えたままの表現に努力したのだ、竹一の言うように、敢然と「お化けの絵」をかいてしまったのだ、ここに将来の自分の、仲間がいる、と自分は、涙が出たほどに興奮し、「僕も画くよ...
太宰治 「人間失格」
...衣食に追われて画くようでは...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...而も形を実際に画くことなくして記号を用いて精神上之を写し...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...英雄の最後でも画くようなそういう書きっぷりにはいささか辟易したが...
中島敦 「斗南先生」
...「魑魅(ちみ)を画くは易(やす)し」などと嘯いていた支那の昔の画家は...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...しかしここには大体の輪郭を画くに止めて置きます...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...◎怒れば則ち悪魔を画くべし...
正岡子規 「病牀譫語」
...また第二に少し遠ざかつて見るやうに画いたのは例の髪の毛を一本一本画くやうな小細工な日本画家と同日に論じられん所である...
正岡子規 「病牀六尺」
...画かきの戯(たわむれ)に画くものである...
正岡子規 「病牀六尺」
...不折(ふせつ)が画く所...
正岡子規 「四百年後の東京」
...青鬚(あおひげ)を顎(あご)に画く...
三木竹二 「いがみの権太」
...東西洋ともに鬼の指を鳥の足のごとく画くは...
南方熊楠 「十二支考」
...非天を加えて六趣を画く(『仏教大辞彙』一巻一三三八頁に対する図版参照...
南方熊楠 「十二支考」
...片端に顔を画くようになった...
柳田国男 「故郷七十年」
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