...毎年の元旦に町名主(まちなぬし)の玄関で叩頭(おじぎ)をして御慶(ぎょけい)を陳(の)べるのを何よりも辛がっていた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...この御紋服を着て馬上で町内へ乗込むと偶然町名主に邂逅(でっくわ)した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...町名主は御紋服を見ると周章(あわ)てて土下座(どげざ)をして恭(うやう)やしく敬礼した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...堀田原(ほったわら)の町名主(まちなぬし)を案内にして仲間(ちゅうげん)に提灯(ちょうちん)持たせた中年の侍(さむらい)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...町名主から五人組の者も駆けつけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「するとお前は――」「父親は堺の町名主を勤めてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町名主(まちなぬし)五人組へ預けたので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...五人組とか町名主などという連中も...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...軽くても、遠島は免がれまいと、町名主、五人組につれられて、白洲へお詫びに罷(まか)り出ると、大岡様は、てんで一同の詫び言を耳にもかけてくれねえッてんだ」「ヘエ、そして」「粗忽者(そこつもの)めが、転ンだらなぜその通り申し立て、もしまた、膝に怪我でもしたら、医者の診立書(みたてがき)をも添えて、申し出ないか...
吉川英治 「大岡越前」
...そこで彼は、火災を起した火元の罰則を立て、大火となったときは、さらに、町名主以下、家主、地主たちにまで、連帯の責任を問う法令をもうけた...
吉川英治 「大岡越前」
...江戸の町名主や五人組の町年寄たちのあいだに...
吉川英治 「大岡越前」
...町名主の家へ、かれは或る時、茶の会に招かれた...
吉川英治 「くせ」
...町名主に日限を示し...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...町名主に督促させよう』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...うしろの方に控えていた双方の町名主と付添人(つきそいにん)たちは...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...きまったんだな」「町名主と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...町名主のすすめで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おれみたいな物騒な人間が町名主の下役をする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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