...町はずれの森の中に...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...人力車で我々を町はずれまで送って来...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――いまから三十五年まえ、父はその頃まだ存命中でございまして、私の一家、と言いましても、母はその七年まえ私が十三のときに、もう他界なされて、あとは、父と、私と妹と三人きりの家庭でございましたが、父は、私十八、妹十六のときに島根県の日本海に沿った人口二万余りの或るお城下まちに、中学校長として赴任して来て、恰好(かっこう)の借家もなかったので、町はずれの、もうすぐ山に近いところに一つ離れてぽつんと建って在るお寺の、離れ座敷、二部屋拝借して、そこに、ずっと、六年目に松江の中学校に転任になるまで、住んでいました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...町はずれの、汚い小さな宿屋でした...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...町はずれまで短い散歩をしたことがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...倅(せがれ)の家は府中の町はずれにあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女の家は町はずれにあるはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...町はずれに大きい火事があったけれど……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いくつも黒い山になっている貯炭場の間を抜けて、町はずれに出た...
火野葦平 「花と龍」
...我が家に近き町はずれよりは...
福田英子 「妾の半生涯」
...町はずれの門のところで...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...新庄の町はずれに東山(ひがしやま)と呼ぶ窯場があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...町はずれの荒物屋にでも行けば...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私はここで高知市の町はずれにある一つの窯場についても書き添えねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いかにも町はずれらしい...
山本周五郎 「新潮記」
...ある日空身(からみ)でなんの当てもなく町はずれに出てみると...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...飛ぶがごとく町はずれをでたかれは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...武岡鎮(ぶこうちん)の町はずれで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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