...『小野の頼風が塚に生ひけん草を男郎花(をとこへし)とよび...
高濱虚子 「俳諧師」
...女郎花に似て白い花(男郎花(おとこえし)とも違う)それにあざみなどが咲き満ちているさまが美しかった...
高浜虚子 「別府温泉」
...河聲やゝ遠し男郎花まじれる草の秋雨にあまたは鳴かぬこほろぎの聲終日雨やまず木曾山はおくがは深み思はねど見ゆべき峰も隱りけるかも十日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...由良の港を立つ由良川は霧飛びわたる曉の山の峽より霧飛びわたる曉の霧は怪しも秋の田の穗ぬれに飛ばず河の瀬に飛ぶ由良川の霧飛ぶ岸の草村に嫁菜が花はあざやかに見ゆ四所村間道からす鳴く霧深山の溪のへに群れて白きは男郎花ならし諸木々の梢染めなば萱わけて栗ひらふべき山の谷かも廿五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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