...おじさんだって男一匹だ...
海野十三 「怪塔王」
...あの晩に、私が行って嫁にあれほど腹の底を打ち割った話をして、そうして、男一匹、手をついてお願いしたのにまあ、あの落ちつき払った顔...
太宰治 「嘘」
...男一匹、泣きながら書きました...
太宰治 「冬の花火」
...兎に角男一匹が何かしら職を求めたらよいのに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...壮健な男一匹が朝から晩まで働らき通して八十銭位しか与へられないではないか(日傭人足)...
種田山頭火 「行乞記」
...鬢髪(びんぱつ)いまだ幸(さいわい)にして霜を戴かざれど精魂漸く衰え聖代の世に男一匹の身を持てあぐみ為す事もなき苦しさに...
永井荷風 「日和下駄」
...信濃丸(しなのまる)船中にて新渡戸稲造(にとべいなぞう)第一章 男一匹神と獣類の間に立つ人外国語では人という名詞(めいし)をただちに男(おとこ)に代用するが...
新渡戸稲造 「自警録」
...男一匹の活動しかしこの柔和なれと訓(おし)うるは独(ひと)り耶蘇教(やそきょう)に限ったことでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...勇は男一匹たるの要素人にまけ己(おの)れにかちて我(が)を立てず義理を立つるが男伊達(だて)なりの一首まことに深重(しんちょう)の味がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...これを思えば男一匹の将来ははなはだ危ぶまるる...
新渡戸稲造 「自警録」
...弱者の保護は男一匹の要素従来...
新渡戸稲造 「自警録」
...ゆえに男一匹に欠くべからざる要素は女性に対して保護者となるにある...
新渡戸稲造 「自警録」
...男一匹どう転んだって大したことはないと肚を作ってからでなきゃ駄目だ...
原民喜 「馬頭観世音」
...情(なさけ)のお詞(ことば)身(み)に徹(てつ)しぬとて男一匹(をとこいつぴき)美事(みごと)なきしが...
樋口一葉 「曉月夜」
...(あんな女、どこが、ええのか知らん? どうして、あんな女のために、男一匹が、腐ってしまうのか知らん?)マンは、不思議でたまらない...
火野葦平 「花と龍」
...うっちゃって置けば男一匹...
三好十郎 「樹氷」
...ここに惜しい男一匹が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...男一匹の面が立つの立たぬのという...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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