...御容貌(ごきりょう)も大殿様のどこまでも男らしい...
芥川龍之介 「邪宗門」
...そして男らしい心に生まれた君は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...真に植民的精神の溢(あふ)るる男らしい活動を見た...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...すでに男らしいことではないか...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...男らしい客が四五人又後から出た...
伊藤左千夫 「浜菊」
...体は出来る丈(だ)け男らしい肩と胸を持つた人が好きです...
伊藤野枝 「サニンの態度」
...洋服を着ている男らしい...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...この事件は新らしいそして男らしい生活に入る始めであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...男らしい尊いものが感ぜられ...
太宰治 「善蔵を思う」
...寺男らしい爺とが...
田山録弥 「百日紅」
...男らしい立派な行為であるという...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そんな時に」「じゃ考える私は男らしい訳じゃありませんか」この答えを聴(き)いた時...
夏目漱石 「明暗」
...なんとあなたのまじめな、真剣な、どんな苦痛にも堪え得られそうな顔よ、その男らしい、しかしすこし曇ってやつれた顔よ、そして太い腕と巌丈な手よ、つい十年前まで完成していなかった日本の労働者の立派なタイプよ、私はたった活動写真でいっぺん西洋のストライキを見たばかりだ、しかしそのなかにはあなたのような真剣な顔がたくさんいた...
西村陽吉 「夕がたの人々」
...五十男らしい実体(じってい)さで挨拶しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男の眼にも男らしい男振りであるから...
広津柳浪 「今戸心中」
...若い男らしい望みも何もなくなっておりました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...優しい目に男らしい権威がある...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)の下ッぱには男らしいやつは一ぴきもいないのか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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