...何(ど)れも何れも申合せた様に...
石川啄木 「赤痢」
...はた又吉野と申合せての事か...
石川啄木 「鳥影」
...これもその時の申合せじゃ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...その申合せをして居る時に...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...東京界隈(かいわい)の農家が申合せて一切下肥を汲まぬとなったら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...他の連中は申合せた様に...
戸坂潤 「社会時評」
...銀行会社は重役頭取(とうどり)より下は薄給の臨時雇のものに至るまで申合せたるやうに白き立襟の洋服を着(き)手に扇子(せんす)をパチクリさせるなり...
永井荷風 「洋服論」
...神奈川関門番人並に積問屋共へ申合せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...互いに申合せて同居(どうきょ)するのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...でも三人の申合せで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...配乗の機微は離船の直前まで厳秘することに申合せをした...
久生十蘭 「海難記」
...ひそかに申合せて唐突に兵隊たちの居住区へ斬りこんだ...
久生十蘭 「ノア」
...当分の間は子供の夜遊びは厳禁しようと各戸で申合せたそうだった...
牧野信一 「鬼涙村」
...申合せたる如く嘲笑致し居候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...みなで申合せてこれを切って散髪になった...
柳田国男 「故郷七十年」
...(――予(かね)て申合せし如(ごと)く...
山本周五郎 「城を守る者」
...それに反して林中との申合せには双方ぴったり息が合って...
山本笑月 「明治世相百話」
...竹槍鐵砲で征伐することを申合せたが...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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