...河童の申し子にや...
大町桂月 「川魚料理」
...同人の「おもい切ったる死にぐるい」がやはり前々句の去来の「いまや別れの刀さし出す」の純然たる申し子であるがごときはなかなか興味ある事実である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...地獄の申し子だ』なんて言うじゃありませんか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...世間は非立憲だの長閥軍閥の申し子だのと悪評で充ちているけれども...
中里介山 「生前身後の事」
...悪魔の申し子見たような男で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...孔子(かうし)樣の申し子のやうな若旦那が死んだ後へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...河童(かつぱ)の申し子と言はれた若旦那ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大變の申し子が、大變國(こく)から大變を賣りに來たやうぢやないか」平次は古渡りの大變くらゐには驚く色もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燒餅の申し子――」「燒餅の申し子てえ奴があるかい」「うるさいのうるさく無いの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...岩見重太郎の申し子見たいな若い衆も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結局のところ濠洲黄金狂時代の申し子であった巨船「グレート・イースタアン」が...
服部之総 「黒船前後」
...ネフリフドフの申し子みたいな...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つまりお父さんの信念の申し子だった...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...それを石地蔵の申し子のように若いときから馴れッ子に見ていたのが...
吉川英治 「私本太平記」
...地蔵尊(じぞうそん)の申し子みたいなお方なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...直冬という魔の申し子みたいな奴を...
吉川英治 「私本太平記」
...しょせん地蔵菩薩(ぼさつ)の御手(みて)でも救いがたい阿修羅の申し子だったとみえる」と...
吉川英治 「私本太平記」
...なに」雷(かみなり)の申し子みたいに...
吉川英治 「新書太閤記」
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