...どこからどこまで申し分のないブナの木――はなればなれのものは別として...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今日も申し分のない天気ではあるが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ふだんは申し分のない放心状態でいるのにふいに...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...申し分のない処だが...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...申し分のない夜でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...姉にすれば申し分のない姉...
中里介山 「大菩薩峠」
...家に容貌(きりょう)なら品行(ひんこう)なら申し分のない女房を持ちながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...気立ての親切な申し分のない女が...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女はその妻として実に申し分のない妻だつた...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...昨日(きのう)の午後九時までは申し分のない坊ちゃんとして生活していた...
夏目漱石 「坑夫」
...今日は申し分のない御用始めだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...決して申し分のない...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...かつては申し分のない完全さで私が所有していた感覚...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...小フリイデマン氏が申し分のない黒服で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...清楚(せいそ)とした申し分のない印象を与えねばならぬ場合を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それは人生の凡ての務めにおいて全く申し分のないもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現代式東京人としては申し分のない資格が付く...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「序戦の功としては申し分のないことだ...
吉川英治 「黒田如水」
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