...このパラドックスとも見れば見える申し出(い)では決して虚妄でない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ところがその多くの魚どもが申しますには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...女王はすでにお許しを賜い候とは申せ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...としみじみ申して居りました...
太宰治 「新ハムレット」
...我々として何と言ってお礼を申し上げてよろしいか! 感謝で胸が一杯になってくるのですが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...舞の一手を御願い申したいと...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...しばらく蘆のしげみのあいだにひそんでおられたと申すことでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それは申し上げ兼ねまする』と少女は云つて...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...そして申し出でをことごとく拒絶した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以飛脚(ひきゃくをもって)此旨申進候...
直木三十五 「南国太平記」
...(そう申しちゃ角が立つが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分の部屋へ來てくれとお才は申します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...申しわけないですが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...」斯ういふ要求をフエニキヤから申出たといふ話を父君から聞いた時...
牧野信一 「青白き公園」
...折り入つて申し出た...
森鴎外 「大塩平八郎」
...あなた様と私の運命にまつわっております不思議な秘密と申しますのは...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...拙者は鏡智流の独壇とする戒刀型の木太刀をもってお対手申さん」と倨傲(きょごう)に云い放った...
吉川英治 「剣難女難」
...何と申す寺か」「寺ではありませんがね」「寺院でない? それではどんな家か」「六波羅です」「六波羅のどの辺?」「庁(ちょう)の検断所のおとなりですよ...
吉川英治 「私本太平記」
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