...郷校から程近い平田野(へいだの)といふ松原...
石川啄木 「葬列」
...お定は水汲から歸ると直ぐ朝草刈に平田野(へいたの)へ行つたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...明暢清朗なる希臘田野の夢...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...田野の春をかざりしものなるが...
大町桂月 「東京の近郊」
...森林、田野、家屋の精霊は、第一に国民の想像力を、支配せしものにして、上流社会が、文化の進歩と共に、如何なる神話を産出するも、下層国民は、常にかの信仰を有したり...
高木敏雄 「比較神話学」
...あばれたのは早稲田野球部ではなくて応援団だったのだから...
戸坂潤 「社会時評」
...田野は白い濃霧に覆(おお)われて見えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しげに田野をしのんでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山間田野の無邪気な団体客が一年の保養をする程度であったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...田野と兵田は並んで焚火の前の床几に腰を降した...
牧野信一 「酒盗人」
...馬籠下れば山間の田野稍々開きて麦の穂已に黄なり...
正岡子規 「かけはしの記」
...部田野村から館山へかけて行くときにチラッとお目にかかった時以来だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...左は林近く田野も甚ひろからず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...右は山林遠く田野至て濶く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この他豊後(ぶんご)の田野長者(たのちょうじゃ)の千町牟田の類...
柳田國男 「地名の研究」
...町と田野と長良川(ながらがわ)の水の際から...
吉川英治 「新書太閤記」
...田野(でんや)の貧屋(ひんおく)に馳せ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...旅行して地方の田野や山間の余りに今日から遠い人々の生活にふれるたびにいつもそれを痛感する...
吉川英治 「文化の日」
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