...其の質素な田舎びた神殿で祈り...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...昼間は田舎びた風情があり...
豊島与志雄 「ものの影」
...その田舎びた環境と共に珍しい面白い歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...田舎びたるだけこの話の原始的のものたるを示す...
南方熊楠 「十二支考」
...上り屋敷の田舎びた駅で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近所の村から来た田舎びた晴着を着た人も...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...田舎びた母屋とはかけ離れて一棟の書堂が見える...
吉川英治 「三国志」
...田舎びた無仏の一堂で...
吉川英治 「私本太平記」
...ともあれ、最前の人々は、香山半太夫、内海孫兵衛丞(うつみまごべえのじょう)をはじめ、その年配なり重々しさから見ても、皆、然るべき位置の藩士達であるのに、年に一度の寄合という会場の席を、こんな不便な、田舎びた所まで、わざわざ持って来るとはおかしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...停車場から真直ぐに型の様に田舎びた一本筋の宿場町が出来ている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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