...田所(たどころ)検事だ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...「そうか、昨日の午後四時か」と、田所検事は、近眼鏡にちょっと手をかけて、目をしばたたく...
海野十三 「爆薬の花籠」
...田所検事へ急報せられたというわけであった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...大活動をしている田所検事の最大の興味は...
海野十三 「爆薬の花籠」
...田所美徳...
太宰治 「虚構の春」
...あれはやきいもや(柳井田所見)・みんな働らく雲雀のうた・水音の藪椿もう落ちてゐる・枯草の日向の脚がぽこ/\あるく・咲いてここにも梅の木があつた・朝月夜...
種田山頭火 「其中日記」
...田所町に蒲焼(うなぎや)の和田平...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...尤(もっと)も、大門通りは名のごとく万治の昔、新吉原へ廓(くるわ)が移(ひ)けない前の、遊女町への道筋の名であるゆえか、大伝馬町、油町、田所町、長谷川町、富沢町と横筋にも大問屋を持つ五、六町間の一角だけがことに堅気な竪筋なので、住吉(すみよし)町、和泉(いずみ)町、浪花(なにわ)町となると、葭(よし)町の方に属し、人形町系統に包含され、柔(やわ)らいだ調子になって、向う側の角から変ってくるのが目にたっていた...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...何ですの? 田所さんのところに何か御関係のある方ですか?」と...
林芙美子 「浮雲」
...田所とは別に何の関係もない...
林芙美子 「浮雲」
...一向に田所の処の話が埒(らち)があかなかつた...
林芙美子 「浮雲」
...田所が、このごろ、厭によそよそしてゐるのも、かうした心を見抜いての疎遠なのではあるまいかとも考へてみる...
林芙美子 「浮雲」
...田所の方の仕事もおさきまつくらで思ひ悩んでゐるンだ...
林芙美子 「浮雲」
...女は名を田所君子(たどころきみこ)といった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...ほんとうは田所君子であることもよく知っています...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...隠岐どの」浜迎えに出た小波の田所種直(たねなお)も...
吉川英治 「私本太平記」
...島田所之助(ところのすけ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...日本橋の田所町で老舗(しにせ)の漆問屋(うるしどんや)だった...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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