...僕等は血の通つてゐる田吾作椋十である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...田舎(いなか)から出て来たばかりの田吾作(たごさく)が一躍して帝都の檜舞台(ひのきぶたい)の立て役者になったようなものである...
寺田寅彦 「時事雑感」
...手っ取り早く新田の田吾作(たごさく)にでも口をきかして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところが、われわれ役人仲間には實に度し難い手合があつて、田吾作どもめ、芝居へなんぞてんで足踏みもしをらないのだ――尤も切符をただで貰つた場合は別だが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...窓をじろじろ覗きこむんですもの――ほんとに田吾作つたらないわ! でもね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...おらが言うことをよく聴きくされえ! 手前みてえな田吾作野郎にゃ悪いこたあ教えねえだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そしてさうしない者を返つて田舎者だと云つて軽蔑する程の・以下の田吾作青年ばかりだつた...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...どいつもこいつも田吾作(たごさく)づらあしてやがる...
山本周五郎 「さぶ」
...田吾作も八公も肉体の執着を離れて愛国の士になった...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...ただ願わくば田吾作と八公が身の不運を嘆き命惜しの怨みを呑んで浮世を去った事を永(とこ)しえに烏には知らさないでいたい...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
ランダム例文:
駆り立てられるように 水屑 敬い
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??