...何方ですか? (Dare desu ka?)- Who are you?...
...何方(どつち)ですか...
石川啄木 「鳥影」
...右祭礼何方にて被仕候ても同事と存候事...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...」一體お貞さんの生れた須賀川といふところは、昔からあたりにきこえた商人町で、郡山や、白河や、二本松に比べて、何方かと言へば、士魂商才の其商才に屬する氣分の漲つた町であつた...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...通ったのは何方(どなた)です」と訊いてみた...
田中貢太郎 「西湖主」
...「何方様(どちらさま)でございましょう」「はじめてですがね...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...結局は何方(どつち)へ何(ど)う向き變つて行くか分らないと云ふ始末を思ふと...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...何方を前にし、何方を後にして好いか、何方を先に又は後に書けば、多勢らしい気分が出るか、さういふことを選択するのが非常に難かしい...
田山録弥 「小説新論」
...何方かと言へば、誰も知らぬやうな、唯毎日つとめるところにつとめて、夕方になるとそればかりを樂しみにして歸つて來るやうなさういふ夫だつたら一層好いと思ひますね』『でも、それは駄目よ...
田山花袋 「道綱の母」
...それに何方(どちら)を向いても...
徳田秋声 「あらくれ」
...何方も財産目當ての孝行らしくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――若樣は何方かと言へば疳(かん)の強い方で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何方(いづく)に何(なん)の障(さわ)りか有(あ)るべき...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...「何方(どちら)からお登りになったのですか?」何方から? これには二様の解釈がある...
松濤明 「一つのエチケット」
...皮膚の色が黄ばんで黒い――何方(どちら)かと謂へば營養不良(えいやうふりやう)といふ色だ...
三島霜川 「青い顏」
...何方が氣樂だと思ひます...
三島霜川 「平民の娘」
...何方(いずかた)よりか奪ひ来りしとみゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...何方(いずかた)にか行かんと行きつ戻りつして労(つか)れ死にせしを埋めたる跡なりとて...
南方熊楠 「十二支考」
...○何方(いづかた)に向きて長ぜむ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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