...何方ですか? (Dare desu ka?)- Who are you?...
...』『さあ何方(どちら)ですか...
石川啄木 「菊池君」
...何方(どっち)が良いかということは...
大隈重信 「平和事業の将来」
...何方(どちら)さんでございます?」「麻布の御木井(みきい)男爵ですの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...「貴客(あなた)は何方からいらっしゃいました」毅はこんな者に真箇(ほんとう)のことは言われないと思ったのででたらめを言った...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...何方(どちら)かと謂へば...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...何方かと言へば長い方で...
田山録弥 「小説新論」
...それは何方(どつち)であるか解(わか)らぬが...
田山花袋 「父の墓」
...「之から何方へ?」と訊いた...
長與善郎 「青銅の基督」
...岩を小盾に何方(どっち)に味方をしたものか――フト迷った様子です...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...何方(どちら)にでも意味の採れる言葉を掛けられると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「何方へ行つた、伊三兄哥」と平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は何方も好きぢやございません」「フーム」「それよりお糸が可哀想でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何方も出來さうもありませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」「ふざけてゐるんぢやないの?」「あそこに綺麗な芸妓がゐたもので、此方に来るのが厭々だつたのよ、屹度!」「さうだ、横目ばかりつかつてゐたぜ、さつき!」「チエツ、厭になつてしまふな!」こんな声が、やはり花片のやうに四方から降りかゝり、何方が海で、何方が陸か、不図見当がつかぬやうな錯覚に打たれた――と思つたが、それは僕がもう二三間で波打ちぎはにたどりつかうといふところで、勢ひをつけ、トンボ返りをした刹那の、耳に散り散りに残つてゐた、さつきからの彼等の嘲笑だつたのだ...
牧野信一 「熱い砂の上」
...「何方が、シミツタレだ、慾深爺! 好い気味だ!」横面を張られた口惜し紛れにロータスの細君が、蔭で怒鳴つた...
牧野信一 「競馬の日」
...右は何方(どちら)もナズナであって...
牧野富太郎 「植物記」
...俺(おれ)もそりや何方(どつち)だツて可(い)いさ...
三島霜川 「青い顏」
...やがて何方(どちら)へか出て行くなり...
柳田国男 「遠野物語」
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