...何方ですか? (Dare desu ka?)- Who are you?...
...何方(どつち)も傍に人が居ぬかの様に...
石川啄木 「病院の窓」
...何方(どなた)か紙を持つてませんかな? 俺は今まで耐(こら)へて来たが………一寸皆さんに待つて貰つて...
石川啄木 「道」
...」その云ひ方が何方かしんみりして嘘のやうでないから...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...「何方様(どちらさま)でございましょう」「はじめてですがね...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...下では何方かと言へば靜かな...
田山花袋 「道綱の母」
...それを避けようと思って何方(どちら)かの軒下へ立寄ればいきなり屋根の上から積った雪が滑り落ちて来ないともわからぬので...
永井荷風 「雪解」
...「何方にも一理ある場合は親の方を子は聴入れなくつちやァ不可ない」といふ...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...何方(どっち)付かずに真中へ立って...
夏目漱石 「それから」
...何方が樂に出來ると思ふ」平次は妙なことを聞きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何方かにするから」「若旦那...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何方かに間違ひはあるまいと思ひ込んだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷口の勾配(こうばい)――ことに匕首の刄は何方を向いて居るか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何方が拔け出しても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弾丸は何方(どっち)から撃ち込んだものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何方(どっち)からともなく半分ずつ出し合うことに妥協した...
牧逸馬 「夜汽車」
...」何方(どつち)を向(む)いたツて...
三島霜川 「水郷」
...何方(いずかた)にか行かんと行きつ戻りつして労(つか)れ死にせしを埋めたる跡なりとて...
南方熊楠 「十二支考」
...男のすぐ前を通りて何方(いずかた)へか行き過ぎたり...
柳田国男 「遠野物語」
便利!手書き漢字入力検索