...水々した稻の田の面を...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...田の面からひきぬいてきた枯稲を示し腐った粃を爪でほぐして見せたりした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...つばめ田の面(も)の稻は刈られたし...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...かすかな風が稲田の面を吹いていた...
豊島与志雄 「轢死人」
...罷(まか)り違(ちが)えば高橋もろとも」「うむ」竜之助は土方の面(かお)と岡田の面とを等分に見比(みくら)べながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...寝ても起きても島田の面(かお)つき...
中里介山 「大菩薩峠」
...夕ぐれに鴫網を張る押し照れる月夜さやけみ鳥網張る秋田の面に霧立ちわたる秋の田の穗の上霧合へりしかすがに月夜さやけみ鴫鳴きわたる夕されば鴫伏す田居に鳥網張り吾待つ月夜風吹くなゆめ秋の田に鳥網張り待ちこのよひの清き月夜に鴫とりかへる二十六日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...田の面(も)を過ぎる...
中原中也 「山羊の歌」
...田の面が極めて複雑に動くことを見ているであろう...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...田の面や山麓が朧に見えて来る...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ジロリと幸田の面を見上げ...
久生十蘭 「魔都」
...田の面のあちらこちらに散在し...
本庄陸男 「石狩川」
...暴れ放された駻馬(かんば)を見るように田の面を見ているばかりである...
横光利一 「夜の靴」
...不圖見ると路際の田の面に...
吉江喬松 「山岳美觀」
...田の面の水がゆるんで...
吉江喬松 「山岳美觀」
...その硝煙が、うすい狭霧(さぎり)のようになって、低地の池、田の面、蘆(あし)の湿(しめ)り地(ち)などへ降りてゆく下に――早くも、井伊の赤武者が、走っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...稲田数千石の田の面(も)は...
吉川英治 「親鸞」
...ふと田の面(も)を見ると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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