...用心深い一面を持つ妙子のことであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし用心深い彼女は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...用心深い車掌は、右手を自分の持ち上げている喇叭銃の台尻に、左手をその銃身にかけ、眼を騎者に注ぎながら、ぶっきらぼうに答えた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いつも用心深い男でした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...著しく用心深いところがあり...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あまりに用心深い者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...用心深い彼は生還の望(のぞみ)の確(しか)としない危地に入り込む勇気をもたなかった...
夏目漱石 「明暗」
...用心深いお姉樣がそこを開けたまゝ寢む筈はないんですが」「窓の外は?」「其處は丁度裏の三軒長屋の空家のあたりになつて居ります」窓を開けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ブラ下がつた木の枝も梁(はり)も無かつたんだから文句は無いでせう」「そんな用心深い家へどうして入(はひ)つたんだ」「それが少しもわからないんですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那は用心深いから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...用心深い嫁でした」榮右衞門の言葉を聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたも私に秘密なことを打明けてくださるんですよ」「あなたはたいへん用心深いな」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...あの方も矢張りいつでも用心深い方だと云はれてをりました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...荒っぽい長髪天才にしてはかなり用心深い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...用心深い父親ならチャールズ卿を後見人に選びません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...用心深いというから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女の人は用心深いから...
宮本百合子 「幸福の建設」
...陰影の多い・含みのある・用心深い文章で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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