...近い頃用心深い家主がつけ換えたという話であったが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...外に面した所には金網を張る程用心深い人でも...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それを聞きつけた気の利いた用心深い私服巡査の一人が...
大阪圭吉 「三狂人」
...私は用心深い人間だからね...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...もっとも用心深いものを欺いた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...まことに御用心深いお方で...
太宰治 「右大臣実朝」
...こんな連中は用心深い屋敷の奥の室(ま)へ立て籠って...
徳田秋声 「足迹」
...あまりに用心深い者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐ろしく用心深いんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当に罪のないものなら、きっと助けて下さるに違(ちげ)えねえ」「そうでしょうか、銭形の親分さんは、若旦那の甲子太郎様を助けて下さるでしょうか」「まア行ってみるがいい」「常盤橋の親分さんに悪いようなことはないでしょうか」「そんな事を言った日にゃ、甲子太郎の口書爪印(くちがきつめいん)を取られて、話が面倒になるぜ」「それじゃ、銭形の親分さんにお引合せ下さい」四十男の理三郎は、用心深い代りに、いざとなると性急(せっかち)でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前だった」「それほど用心深い銭形平次が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は恐しく用心深い態度で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この金右衞門を怨(うら)む者は、江戸中に何百何千人あるかわかりませんが、用心深い上に、元は武家だつた金右衞門は相當以上に武藝の心得があり、その上雇人(やとひにん)の喜三郎といふ若くて達者なのが居るので、寶の山を眺め乍ら、小泥棒などでは、手も出せなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無意識でこういう用心深いことをやるのですねえ...
平林初之輔 「予審調書」
...親方は用心深い、経験(けいけん)に積(つ)んだ人であるから、その朝わたしが起き出すまえに道中の食料(しょくりょう)を包(つつ)んでおいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...未納 用心深いのね...
森本薫 「華々しき一族」
...少々臆病すぎるくらい用心深いのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本能的に用心深い足取りで...
夢野久作 「白菊」
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