...日用向けの家具を探している...
...「御用向きは何ですか?」武さんはそこに佇(たたず)んだまま...
芥川龍之介 「素描三題」
...あなたは用向でロンドンとドーヴァーとの間を駅逓馬車で旅行しましたか?」「しました...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...さう云ふ時にステパンは何事にも服従しなくてはならぬと云ふ立場からその用向を辨ずることにしてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...他の人よりは数倍の用向を引受けてそれぞれに調査を遂げていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...看病の外これらの接客の用向きだけでも昼夜多忙であったのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何か非常の用向があるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...また、お銀様の父の伊太夫に対して、資本主としての貸借関係から、その債務を果すためとか、申しわけのためとか、そんな用向で、わざわざ再び甲州の地を踏みに来たものとも思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...来年の春には活動写真買入の用向を帯びて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...古いのを返して新らしいのを借りて来るのが彼女の用向であった...
夏目漱石 「明暗」
...御用向きのことですよ」「そんならいつまでも門口(かどぐち)に立たせちゃ悪い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と思ってすぐ用向きを聞くと...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...いろんな用向や人との応対や笑いの間にさえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「願之上親類麹町二本傳次方江同居仕御用向無滯(とゞこほりなく)相勤候處...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...お会い申す暇がないと申されます」「しかし手前の用向も同様...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...漫然たる用向きでないことは想像されるのであった...
吉川英治 「親鸞」
...用向きを訊きおいてくれ」「では...
吉川英治 「平の将門」
...銀五郎というのは?」「阿波へ入る用向きがあるとかで手形をとるため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お久良(くら)とは裏縁の立ち話で用向きだけを告げるとまたすぐに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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