...日用向けの家具を探している...
...肝腎(かんじん)の用向きを話し始めた...
芥川龍之介 「将軍」
...田中舘(たなかだて)先生の肖像を頼む事に関して何かの用向きで...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...私どもが初めてお近づきになった時のことを? あの朝あなたは何か用向きのことで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この真夜中に人を訪ねるとは心得難し」「大切の用向あるにより」「大切の用向とは?」「それは...
中里介山 「大菩薩峠」
...明いている二つの乗物の用向も大抵わかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...古いのを返して新らしいのを借りて来るのが彼女の用向であった...
夏目漱石 「明暗」
...陸上にも諸種の用向を帯びた旅客が絶えず徘徊しつつあった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ほんとうにお美しい方でした」「どういう用向きで」「舞扇を拾っていただいたお礼に...
久生十蘭 「鈴木主水」
...猶予(ゆうよ)は認めないと言え」兵が敬礼して用向きに出発した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...どういう用向きで来たかということが...
宮城道雄 「声と人柄」
...おもな用向きはこちらの情勢をみるためでしょう」「もう帰ったのか」「まだいらっしゃる筈ですが...
山本周五郎 「新潮記」
...ふたりの顔を見たとき伊緒はすぐに用向がなんであるかを察した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...用向きの返事は一つもしないまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ちょうど、べつな用向きで、上洛中だった彼は、評議に出ては見たものの、腹が立ってたまらなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...用向きの見当はつくであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...施恩が出て用向きを聞いてみると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...色女の用向きだ」と澄ましていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...云い出す急な用向きも忘れて...
吉川英治 「源頼朝」
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