...日用向けの家具を探している...
...今度は朗読でもするようにすらすら用向きを話し出した...
芥川龍之介 「おしの」
...あなたに言伝(ことづ)てを頼みたい――と云う用向きだったそうです...
芥川龍之介 「妖婆」
...元帥の用向きは、一体なんであろうか...
海野十三 「地球要塞」
...他に用向きがあるわけでもないのに自身で森にやってくる工員や商人は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこで私の出て來た用向きというのは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...如何にも実用向きな獰猛(どうもう)さが感じられた...
中島敦 「虎狩」
...古いのを返して新らしいのを借りて来るのが彼女の用向であった...
夏目漱石 「明暗」
...彼は暗(あん)にこの老先生の用向(ようむき)と自分の用向とを見較(みくら)べた...
夏目漱石 「明暗」
...用向の成否に関わらず...
夏目漱石 「門」
...ビンセント卿の用向きを聞いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「どういう用向きですか?」「判官どのにお会いしたい」「どういう用向きですか――」と繰りかえして玄関番はのっそり立って来た...
本庄陸男 「石狩川」
...いろんな用向や人との応対や笑いの間にさえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...看護婦の誰かが用向きで歩いていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...前に述べました「鼻ぐすり」の代りに掛け引き一つで行こうとする極めて徳用向きな――同時に千番に一番の兼ね合(あい)迄に緊張した鼻の表現であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...――だが私の大事な用向きはここなのだから...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...てまえの用向きも...
吉川英治 「新書太閤記」
...用向きの見当はつくであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...銀五郎というのは?」「阿波へ入る用向きがあるとかで手形をとるため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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