...すっぽりと氷のような海の中にもぐり込みながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その付近を氷のような霧が包囲していた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ヒヤリと氷のような冷いものを手に掴んで...
泉鏡花 「婦系図」
...氷のような風がびゅうびゅうと頬(ほっ)ぺたをうつ...
海野十三 「大空魔艦」
...私は押入れを明けて氷のような蒲団(ふとん)の中へ自棄糞(やけくそ)にもぐりこんで軒下の野良犬(のらいぬ)のように丸く曲ってそのまま困睡した...
近松秋江 「うつり香」
...風や氷のような、とかく不確実な要素のものばかりを取り扱っていると、人間もしまいにはそうならざるを得ない...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...氷のような憐憫です...
豊島与志雄 「食慾」
...五日終日氷のような西風がふく...
中勘助 「島守」
...その手首には氷のような白刃(しらは)が握られてありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...氷のような無気味な戦慄でした...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...氷のような山男となることのいかに困難であるかをしみじみと感ずるのだ...
松濤明 「春の遠山入り」
...氷のような満月の光を便りに...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...私の腋の下から氷のような冷汗がタラタラと滴(したた)った...
夢野久作 「少女地獄」
...全人類の感謝と弔慰とを彼等に捧げさしてくれるであろう……そうして最後に……永劫(えいごう)消ゆる事のない極地の氷のような『冷笑』を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...氷のような汗がパラパラと手の甲に滴(したた)り落ちた...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...袂で巻いた氷のような切ッ先を...
吉川英治 「大岡越前」
...ヒューッと氷のような夕風がぶつけて来たので...
吉川英治 「八寒道中」
...氷のような団長ですら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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