...氷のような布団(ふとん)の冷たさがからだの温(ぬく)みで暖まるまで...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...彼も同じように冷たい氷のような行水をした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...しばらく氷のような沈黙が続いた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...たとえば流氷のようなものでも舷側(げんそく)で押しくずされるぐあいや...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...西の方の獅子宮には白く大きな木星が屋根越しに氷のような光を投げていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...あの不恰好な不自然な元気のいい足どりを注意し給え……それにあの氷のような顔を見てみ給え――彼はあらゆる場所で...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その氷のような手で私をゆさぶる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...」と彼は氷のような冷淡さで言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...氷のような風が吹いていた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何んとする」氷のような冷やかさ...
野村胡堂 「礫心中」
...復讐の場の〈エレクトラ〉そこのけという氷のような微笑をうかべながら...
久生十蘭 「だいこん」
...氷のような秋水をつきつけ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...氷のような隙間風が心臓をグッとわしづかみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...氷のような満月の光を便りに...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...それでも何千の人が作る氷のような好奇心が...
夢野久作 「二重心臓」
...氷のような汗が滴(したた)り初めた...
夢野久作 「一足お先に」
...氷のような冷めたい風に吹かれながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...氷のような地べたへ逆さにオッ立って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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