...産衣(うぶぎ)を着せられると同時に...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...おくるみに包まれて眠っているのは汚ない産衣(うぶぎ)を着た松吉で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...例へば京阪地方で産兒の宮詣り(男兒は出産後三十一日目女兒は三十日目に産土神(うぶすな)に健康と幸福をさづかりに來る)に必らず麻緒を産衣に結びつける...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...子供の産衣(うぶぎ)まで...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...立派な産衣(うぶぎ)を持って来て下さった...
太宰治 「帰去来」
...白羽二重の産衣(うぶぎ)は?」平次に取つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白羽二重の産衣(うぶぎ)を用意する位だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白羽二重の産衣(うぶぎ)は?」平次にとっては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな物が赤ちゃんの産衣なんです...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...おや、そりゃ産衣かね...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...木綿ながら新しいのを産衣に買おう...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...いかがです? 私の赤いふりそでの産衣を見せて上げられないのは残念です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...利章が生れた時に先代の主人筑前守長政は守、脇差(わきざし)、産衣(うぶぎ)、樽肴(たるざかな)を父利安に贈られた...
森鴎外 「栗山大膳」
...岐阜県の或る地方では以前は山の神の産衣(うぶぎぬ)と称して長さの六七尺もある一(ひと)つ身(み)の着物を献上する風があったというが...
柳田国男 「山の人生」
...緋の羽二重に花菱の定紋(ぢやうもん)を抜いた一対の産衣(うぶぎ)が萎(な)へばんでは居(を)るが目立つて艶(なまめ)かしい...
與謝野寛 「執達吏」
...産衣(うぶぎ)につつまれている赤い小さい顔は衝動(ショック)をうけて突然泣きだした...
吉川英治 「日本名婦伝」
...こんどの合戦に際しても源家重代の「源太ヶ産衣(うぶぎ)」という鎧(よろい)と...
吉川英治 「源頼朝」
...源氏重代の紺(こん)おどし「源太ヶ産衣(うぶぎ)」の具足をよろい...
吉川英治 「源頼朝」
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