...彼の生硬な態度がうざい...   
...生硬なスピーチでは聞き手を引き込めない...   
...彼は生硬な反応を示した...   
...昨日の会議で彼女は生硬な質問をした...   
...生硬な口調で話すと相手を傷つけてしまう...   
...文章(ぶんしやう)の章句(しやうく)においても往々(わう/\)生硬(せいかう)な惡譯(あくやく)があつて...   
伊東忠太  「國語尊重」 
...稜鏡(プリズム)の生硬(なま)な色にたち雜(まざ)つた黄ばんだ金剛石のやうに藁色(わらいろ)の薔薇(ばら)の花...   
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」 
...耕された畠が食いこんでいるところに見られるような端(はじ)における生硬さ...   
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」 
...その悩みと望みと、クレムリン宮殿の外壁と劇場広場(テアトラリヌイ・プロシヤト)の鳩とに、資本家のない国はあたらしいダイナモのような力と、生硬と、自己期待と、宗教的感激とをもって沈黙のうちに運転している...   
谷譲次  「踊る地平線」 
...字を見なければ分らない或は字を見ても讀めないやうな生硬な術語などをやめてしまつて...   
寺田寅彦  「寫生紀行」 
...もう少し生硬な文士はマイノングの対象論をまで持ち出して...   
戸坂潤  「思想としての文学」 
...それに関して云い表わす術語が少し位い生硬だろうが日常語として無意味であろうが...   
戸坂潤  「思想としての文学」 
...科学というと何かギルド風にきまったテーマの選択や解決法があってそれから又無意味に生硬な言葉や気取った紋切型のいいあらわしで書いたり喋ったりすることでもあるかのような迷信が...   
戸坂潤  「世界の一環としての日本」 
...ウエリントンは毫も公衆の感情に頓着せざると共に、又公衆に好愛せらるべき、傾向を其の天分に發見せざりき、彼れの態度は冷靜なりき、乾燥なりき、生硬なりき...   
鳥谷部春汀  「明治人物月旦(抄)」 
...墨(すみ)等の顔料(がんりょう)は皆そのままに独立して生硬なる色彩の乱雑を生ずるのみ...   
永井荷風  「江戸芸術論」 
...そこにはむやみと生硬の漢語や...   
萩原朔太郎  「愛の詩集」 
...作者の處女作(――嚴密に云へば第二作)的な多少の生硬さが...   
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」 
...生硬な表情...   
北條民雄  「柊の垣のうちから」 
...生硬さの憾みを覚えたが...   
牧野信一  「浪曼的時評」 
...時々生硬な漢語などを交へた...   
水野仙子  「女」 
...極めて生硬な漢文体の古い表現で文章が書いて有つた...   
水野葉舟  「言文一致」 
...現在の標準語においては生硬なる近年の造語までも引っくるめて...   
柳田國男  「地名の研究」 
...本書はなお大衆的普及版としては排除すべき生硬さが多々あることと思われる...   
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」 
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