...生煮えの野菜みたいだが...
太宰治 「津軽」
...生煮えの薯の砕片位のものかも知れないよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...これらの著者の態度は一方から云えば不徹底で生煮えのようでもあるが...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...生煮えの肉を頬張った...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...鍋の中の生煮えの一切れを押える...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...平生煮え切らない宗助の果断を喜んだ...
夏目漱石 「門」
...龍華寺の藤本は生煮えの餅のやうに真(しん)があつて気になる奴と憎がるものも有(あり)けらし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...龍華寺の藤本は生煮えの餅のやうに眞があつて氣に成る奴と憎くがるものも有りけらし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...まだ生煮えのものがあるという為体(ていたらく)であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――生煮えの葛湯(キッセリ)で汝(うぬ)の親爺が息をつめて斃(くたば)つてしまやあええ!――往来で乱暴を働らいたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...自分のように生煮えな卑劣から受ける苦痛がないであろうと思った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...生煮えなのは得られる...
森鴎外 「牛鍋」
...生煮えの御飯を食べさせられてにやにやしてるなんて……若(も)しあったとしたら...
森本薫 「みごとな女」
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