...彼女は私の生母です...
...生母と義母の違いを教えてください...
...彼は生母と再会したいと思っています...
...生母の過去を知りたくないという人もいます...
...彼の生母は若くして亡くなりました...
...二人の息子の生母とも別れ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...生母を姉さんと言つてゐた男...
小穴隆一 「二つの繪」
...ざっとそんなような訳で、多少御不満の点もおありになろうけれども、しかし兎も角も初婚であると云うこと、庶子ではあるが藤原氏の血を引く名門の出であり、親戚(しんせき)も皆知名の方々ばかりであること、扶養しなければならない係累が一人もないこと、―――申し忘れたが、氏の生母、即ち子爵の側室であった人は、氏を生んで間もなく死去したとやらで、氏は全然記憶がないそうである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さすがに生母だけはこの中にはいらない...
中島敦 「李陵」
...言うまでも無く護持院というのは、将軍綱吉の生母、桂昌院の帰依(きえ)を得た僧隆光の為に、元禄元年三月、神田橋外の地を相して建てた七堂伽藍で、その結構は眼を驚かすばかり、徳川最盛時の財力を傾けて建立(こんりゅう)しただけに、本堂の如きは、上野の寛永寺にもまさると言われた程です...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私はこの老女(ひと)の生母(ははおや)をたった一度見た覚えがある...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...お生母(はら)さんのお藤の方もなにもない...
長谷川時雨 「九条武子」
...生母は柳橋の芸妓だということを...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...ネロ帝はその生母を愛して後これを弑(しい)し...
南方熊楠 「十二支考」
...新産の駒その生母を失えば同群中新たに産せし牝馬その世話をする(熊楠いわく...
南方熊楠 「十二支考」
...御息所(みやすどころ)――皇子女(おうじじょ)の生母になった更衣はこう呼ばれるのである――はちょっとした病気になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生母の清香院が自分で迎えに来たそうである...
山本周五郎 「桑の木物語」
...原田どのの御生母が松山の出であり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...よしまたその生母が...
吉川英治 「私本太平記」
...いくら腹は借りものでも不知哉丸さまのご生母でもある」「とすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...信孝の生母の坂氏...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼にとっては実家の生母にあたる富子夫人なのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...綱吉の生母桂昌院(けいしょういん)が...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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