...生憎の天気で散歩には行けない...
...生憎、その商品は売り切れてしまいました...
...生憎の不手際で、書類を紛失してしまった...
...彼は生憎の事故に遭ってしまった...
...生憎、あなたの依頼はお断りせざるを得ません...
...生憎(あいにく)僕一人だが...
芥川龍之介 「秋」
...生憎僕もさつきから...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...どういふ落語を聞いたかは生憎(あいにく)はつきりと覚えてゐない...
芥川龍之介 「本所両国」
...入らんとすれば生憎(あやにく)に...
巌谷小波 「こがね丸」
...処が生憎と空いた部屋は一つもなかったんですよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...しかしその人は座敷のいちばん奥の方にすわっておりまして生憎(あいにく)とすすきや萩のいけてあるかげのところに(かお)がかくれておりますのでわたくしどもの方からはその人柄が見えにくいのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...生憎(あいにく)風邪(かぜ)をひいて休んでおりますもので」と言い残して夫人は下りて行った...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...ところがいざ探すとなると生憎(あいにく)なもので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...生憎『さざなみ』が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの御生憎様、ヨーヨーは御座いません...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...其様(そん)な時に限って生憎(あいにく)と...
二葉亭四迷 「平凡」
...霧が深くつて生憎不漁だつたけれど...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...生憎(あいにく)...
宮本百合子 「「小売商人の不正事実」について」
...途中番頭曰ク生憎満員でお部屋がありませんがともかくお迎えして云々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然るに生憎(あいにく)横井は腸を傷(いた)めて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「あな生憎(あいにく)の鳥や」とつぶやけば...
森鴎外 「文づかひ」
...――だがお生憎(あいにく)さまだ...
吉川英治 「江戸三国志」
...……生憎(あいにく)と此方(このほう)も』『なに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索