...生憎の天気で散歩には行けない...
...生憎、その商品は売り切れてしまいました...
...生憎の不手際で、書類を紛失してしまった...
...彼は生憎の事故に遭ってしまった...
...生憎、あなたの依頼はお断りせざるを得ません...
...生憎僕もさつきから...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...生憎何一つ呑みこめません...
芥川龍之介 「地獄變」
...所が生憎(あいにく)その隣の卓子(テエブル)では...
芥川龍之介 「葱」
...生憎(あいにく)と芋田の急病人へ行つてゐたものですから失礼致しました...
石川啄木 「鳥影」
...生憎(あいにく)「御結納(おんゆいのう)一式調進仕候」の札が眼につく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...生憎(あいにく)買物に出たようだ」「ヘエ――」ガラッ八の八五郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生憎『さざなみ』が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生憎昨夜は山下の馴染の家で宵から飮んですつかり潰(つぶ)れて了ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...したが生憎(あいにく)と武芸下手でいかぬわい」慎九郎は...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...お生憎さま! あたしなんか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...いよ/\中津の船に乗て夕刻沖の方に出掛けた処が生憎(あいにく)風がない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...生憎(あいにく)手先がぶるぶると震えやがる...
二葉亭四迷 「平凡」
...五月に入りてより松枝氏も我も帰らんといふに生憎(あいにく)に船便稀(まれ)なりとてまた一日二日と打ち過ぎぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...何でも差上げて悪い処は中川君に指摘してもらう方がいい」妻君「それに生憎(あやにく)今日は南京豆の煮たのがあるばかりで外に何の料理も出来ていませんし...
村井弦斎 「食道楽」
...生憎(あいにく)風がぱったり歇(や)んでいて...
森鴎外 「百物語」
...生憎(あいにく)...
夢野久作 「女坑主」
...ありますか」「Mは生憎(あいにく)売り切れまして...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...私は根岸の方からやってまいりました高麗村の次郎というもんですが……」「今晩は生憎(あいにく)と...
吉川英治 「江戸三国志」
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