...生憎の天気で散歩には行けない...
...生憎、その商品は売り切れてしまいました...
...生憎の不手際で、書類を紛失してしまった...
...彼は生憎の事故に遭ってしまった...
...生憎、あなたの依頼はお断りせざるを得ません...
...」(僕は生憎(あいにく)その名前だけはノオトにとる訣(わけ)に行かなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...――きょうは生憎(あいにく)あの時のように誰もその才能を発揮しない...
芥川龍之介 「文章」
...生憎唯人の目を向けさせるだけで...
石川啄木 「菊池君」
...さいぜんただちに頭髪を切るべきに生憎(あいにく)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...生憎(あいにく)その歌は残っていない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...生憎(あいにく)なことにはこの頃妻の持ち物や衣類などに注意したことがないのだから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...が生憎O君は留守だつた...
外村繁 「将棋の話」
...出入(でいり)のものを呼んで戸締りを直そうと思ったら生憎(あやにく)...
夏目漱石 「永日小品」
...生憎(あいにく)今晩は智慧の小出しをみんな家の箪笥(たんす)へしまい忘れて来ちゃったの...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...見ればガン首も手足も無事ぢやないか」「へエ」「それとも何んか動きのとれない證據でも押へて來たのか」「お生憎樣で」「お生憎樣てえ奴があるか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生憎(あいにく)月もなかつた」「で?」「何やらヒラリと闇の中に動いたと思ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お生憎さまだて! どんなえれえ若者だか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...悪戯(いたずら)な虫奴(め)は心の底でまだ……やはり……シカシ生憎(あいにく)故障も無かッたと見えて昇は一時頃に参ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...雨も生憎少し小粒になつてゐる...
森鴎外 「金貨」
...生憎(あいにく)其内(そのうち)に隠れた方の事が自分の目に見え出して来た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...生憎(あいにく)と留守でな」「それでは明日(あす)には...
吉川英治 「治郎吉格子」
...生憎(あいにく)と...
吉川英治 「平の将門」
...生憎一艘もゐなかつたのであつた...
若山牧水 「水郷めぐり」
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