...生意気な英語の使い方をしたのは間違ってるか存じませんが――」この英語はいわゆる妥協(だきょう)ということに当るのではないかと思いなおしたのだが...
岩野泡鳴 「猫八」
...今になって大馬鹿野郎めに己の面先(つらさき)で生意気な真似をさせておくと思うか? 手前たちだってやり方は心得てるんだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...とてもほめてるのに」「生意気な……」「庇(かば)ってると言ったほうがいい」「それは自分の面子(メンツ)からだろう」「惨めと思われたくない……?」「女にだって面子はあらあ」「その面子を...
高見順 「いやな感じ」
...たかが女学生の生意気なのに惹かれて...
太宰治 「女の決闘」
...生意気なこと考えたので...
太宰治 「女生徒」
...生意気な若い詩人たちを毛嫌いする事はなはだし...
太宰治 「花吹雪」
...小生意気なところが私の気にかかつた...
田山録弥 「三月の創作」
...「何が生意気なのさ...
徳田秋声 「縮図」
...などと生意気なことを彼女は云う...
豊島与志雄 「女客一週間」
...この小生意気な若侍を...
直木三十五 「南国太平記」
...あまり生意気な真似をするな...
中島敦 「プウルの傍で」
...こんな生意気な言葉をつかって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...……生意気な出しゃばり野郎奴...
火野葦平 「花と龍」
...見るからに田舎出のまゝらしい生意気な堀田の姿が惨めにも態もなく映つて――だがそんなこと位ゐで森野の溜飲はさがりさうもなかつた...
牧野信一 「街角」
...」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思ひながらだまって口をむすんでそらを見あげてゐました...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...このように自分の眼をもって神を見ようという生意気な心は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほかの生意気な検事連中にない透徹した真剣さがあった...
夢野久作 「暗黒公使」
...武藤元信(むとうもとのぶ)氏や金子元臣(かねこもとおみ)氏の詳密な研究を前にしてかくのごとき生意気なことをあえていうのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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