...まだ口もきかれぬぼんやりした薄紅(うすあか)い生娘(きむすめ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...生娘にはできそうもない(それとも、生娘だから、できるのか?)そのあられもない恰好に俺が、(おや、この娘は……?)何かはっとしたとき、「あら、兄さん」と、波子がぬかしやがった...
高見順 「いやな感じ」
...ちょっとした家の生娘のようで格別あどけなく美しく見えた...
近松秋江 「うつり香」
...あなただって生娘(きむすめ)のくせに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...富裕閑散な中流市民階級の腐敗した生娘(きむすめ)らと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸福にも思えるし――生娘で無くなったという後悔は...
直木三十五 「南国太平記」
...その時分にはいくら淫奔(いんぽん)だといってもまだ肩や腰のあたりのどこやらに生娘(きむすめ)らしい様子が残っていたのが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...この答へを生娘(きむすめ)の口から引出すのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その生娘(きむすめ)のお園が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生娘のやうな純潔の気高さがあつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...お嬢さんは生娘でオボコのあんな可愛い人だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...この女もまたその生娘のころのことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生娘か若嫁かということまでちゃんとけじめがつくんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...生娘(きむすめ)のようにきりっとし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...生娘のようにしか思えない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まだ生娘(きむすめ)では御座いましたが...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...彼女の頬は生娘(きむすめ)のような真剣さのために火のように充血した...
夢野久作 「鉄鎚」
...生娘(きむすめ)じゃない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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