...その癖不快な生唾がしきりに出た...
梅崎春生 「日の果て」
...うちの冷蔵庫の隅に尻尾ぐらいは残っていそうなものだ」博士は生唾(なまつば)をごくりと呑みこみながら...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...旦那様が……」勝見は生唾(なまつば)をごくりと呑みこみました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...彼には生唾(なまつば)が湧く...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...生唾が湧いてくるのを呑み込み呑み込みしながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その仲間が生唾を呑みこみはじめるや否や――それは相手が空腹を感じだしたしるしだが――それを見てとると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ゴクッと生唾を飲み下した...
正岡容 「小説 圓朝」
...「おかしいなあ」「不思議だ」生唾(なまつば)をのんでじッと立っていた月江は...
吉川英治 「江戸三国志」
...生唾(なまつば)を呑むように...
吉川英治 「三国志」
...いまの師直の一言には尊氏もおもわず生唾(なまつば)をのんだらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...森厳(しんごん)な生唾(なまつば)をのませていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...九郎兵衛は苦い生唾(なまつば)をのんでいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...生唾(なまつば)をのみながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ジッと生唾(なまつば)をのんですくまっていると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...泣いたりなどして)こう不快な気もむらむらと生唾(なまつば)になって湧いて来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...喉(のど)に生唾(なまつば)をつかえさせた...
吉川英治 「無宿人国記」
...生唾(なまつば)をのむ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...生唾(なまつば)を痞(つか)えさせていた武士たちも...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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