...うちの冷蔵庫の隅に尻尾ぐらいは残っていそうなものだ」博士は生唾(なまつば)をごくりと呑みこみながら...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...彼には生唾(なまつば)が湧く...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてその生唾こそ彼の求むる一語である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一坪の厨(くりや)は活気を呈(てい)して鰯(いわし)を焼く匂いが僕の生唾(なまつば)を誘(さそ)った...
林芙美子 「魚の序文」
...生唾(なまつば)が煙になって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...生唾が、ゴクゴク舌の上を走る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...生唾をのみこんだ...
火野葦平 「花と龍」
...眉をしかめて生唾を飲みながら暗い中に立ち止まって仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...いまの師直の一言には尊氏もおもわず生唾(なまつば)をのんだらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...衆はみな酒気を失って蒼白な面(おもて)に生唾(なまつば)をのみ合った...
吉川英治 「新書太閤記」
...生唾(なまつば)をのんだ儘...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...憚(はばか)りが無い!』唯七はペッと水面(みずも)へ生唾(なまつば)を吐いて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...生唾(なまつば)をのみながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...と生唾(なまつば)を吐き...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひとしく生唾(なまつば)をのむばかりだった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...胃から生唾(なまつば)を吐きながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五ぐ……と生唾(なまつば)をのんで又八はなおも後へ摺(ず)り退(さ)がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...城太郎は生唾(なまつば)をのんで――「いいよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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