...あたかも水差しの外面に水蒸気の凝結すると同様の現象を生ずるのであると答えておいた...
井上円了 「おばけの正体」
...しかれども真理は過敏の情性を錬(ね)り無限の苦痛の中より無限の勇気を生ずるものなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...長くても二三年で必ず死ぬ恐ろしい精神病を生ずる...
丘浅次郎 「人類の将来」
...講演そのことから生ずる一種の心情の昂奮...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...その判断の誤りから錯覚を生ずると言っていろいろの例もあげてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...而して斯くの如き苦悩煩悶憤慨より生ずる自然の反動は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人生の需要から生ずる者とせらるゝ事相は...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...学問芸術はますます究(きわ)むるに従ひていよいよ疑を生ずるものなり...
永井荷風 「小説作法」
...酒は過失を生ずること無量なり...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は左側の眼の隅に異状な現象の生ずるのを意識するようになった...
原民喜 「廃墟から」
...従って欠乏とその欠乏から生ずる疾病とが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...常に必ず比較的急速な増加が生ずることから見て...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また高い利潤を生ずる農業資本の所有者も...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...歴史的なものの意味が歴史に於て絶えず轉化するといふことが生ずるのである...
三木清 「歴史哲學」
...人間の實存によつて存在者の存在理解が生ずるばかりでなく...
三木清 「歴史哲學」
...蘭の幽谷に生ずる語証とすべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...チーズや穀粉や砂糖の中などに生ずる極微なるうじ虫...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり反對効果を生ずるからである...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索