...幾年も彼女はその神秘な生き身を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...生き身を釣針につける...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...生き身でないと太刀魚は食わない...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...しかし灸(きゅう)の場合には事がらが精神的ばかりでなくともかくも生理的な生き身の一部に明白な物理的化学的な刺激を直接密接に与えるのであるから...
寺田寅彦 「自由画稿」
...――これは生き身の天使でございますよ……人間の世界へ天降(あまくだ)りましたんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やはり生き身の天使なんでございまして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...たとい病気でも、生き身だから、ふしぎはない...
豊島与志雄 「自由人」
...ひょっこり生き身で帰って来た...
豊島与志雄 「自由人」
...生き身をもって生きることにほかならない...
中井正一 「図書館に生きる道」
...光明を放つ生き身の謎――私は不思議を明らめるように...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...生き身の人間がこんなに斬りさいなまれ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生き身の人間がこんなに斬りさいなまれながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あれは生き身へ墨を入れたのとは違うように思うが」「?」「なア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生き身でない死者の非情さが...
林芙美子 「浮雲」
...生き身だからね――」「風邪?――」と阿賀妻は咎(とが)めるように云った...
本庄陸男 「石狩川」
...生き身のまま、神になって行くような気がして来た...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...故人の鬼魂(きこん)がそこらを旋(めぐ)ッて啾々(しゅうしゅう)と生き身に何かを訴えるようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...これが自分だったと思われるような生き身の味を久々に味わった...
吉川英治 「私本太平記」
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