...生き死になど最初から問題ではない...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...先生は逝きたまひけりその事のあまり大きく語るに惑ふ生き死にのさかひはすでに打越えてゐたまひにけむしかは思へどもぐ/\とみくち大きくうごかしてハムレット...
相馬御風 「坪内先生を憶ふ」
...われわれ誰彼の生き死には何の関心もないような響きの中に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...親子三人一緒に生き死にをしようよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...その間音信不通で互いに生き死にさえ知らずにいた仲だから...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...……いま生き死にの正念場(しょうねんば)で喘いでいるというのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...俺の生き死にの問題だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...一生の生き死にを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...生き死にの望み――生れて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかもその間にあなたは生き死にの病気をなさり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...哀れとて手を許せかし生き死にを君に任するわが身とならば冗談(じょうだん)を混ぜては笑いもし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「生き死にを君に任すとお言いになりました時には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二人の生き死にの問題じゃないか...
矢田津世子 「凍雲」
...生き死にという大事なことがどうして云えなかったんでしょう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おめえと生き死にを共にしようと思ってるんだぜ」おしのは微笑した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...この瞬間に自分の生き死にがきまるという気持であった...
山本周五郎 「寒橋」
...お許という子の生き死にではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...生き死には、水神(すいじん)様に相談してみろ」と、それも一ト抓(つま)みにして、江の急流へ投げ飛ばした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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