...そして熊本市は灰燼に帰した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...Kと一緒に暫らく灰燼の中を左視右顧しつゝ悵然(ちょうぜん)として焼跡を去りかねていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...四壁の書架は尽く焼燼して一片紙の残るものだに無かった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...此頃での大出版と云われる剣橋(ケンブリッジ)現代史も尚だ到着したばかりの十四冊物百数十部即ち凡そ二千冊が大抵灰燼となって...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...余燼(よじん)ばくはつして...
太宰治 「もの思う葦」
...最早生命の余燼(ほとぼり)も残ってはいません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...餘燼(よじん)も冷たくなつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...しかし燼余の五百部は世間の誅求(ちゅうきゅう)が急なので...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...不幸戦災に会って灰燼に帰してしまった...
柳宗悦 「四十年の回想」
...まだ余燼のほとぼりでむっと顔が熱かった...
横光利一 「旅愁」
...なお戦火の余燼(よじん)が煙っている...
吉川英治 「三国志」
...灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...幸いにも灰燼とならずに現存して来たという話まである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...余燼(ほとぼり)が冷(さ)めるのを待って...
吉川英治 「旗岡巡査」
...洛内の余燼(よじん)もいぶっておりましょう...
吉川英治 「源頼朝」
...だいぶ余燼(ほとぼり)は冷(さ)めたらしい...
吉川英治 「源頼朝」
...余燼(ほとぼり)も冷めよう...
吉川英治 「源頼朝」
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