...更に三〇〇年後にはアラビアの酋長カリフ・オマール(Chalif Omar)がこの図書館のわずかに残存していた物を灰燼に委してしまった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...其処此処の熱灰の中からは折々余燼がチラ/\と焔を上げて...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...その灰燼(かいじん)がやや鎮(しず)まり...
海野十三 「蠅男」
...集團家屋全體が灰燼に歸した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...余燼(よじん)ばくはつして...
太宰治 「もの思う葦」
...そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余燼(よじん)から産れ出るのである...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...水気沢山の畑のものをまだ余燼(よじん)の熱い渇き切った東京に持って行きました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その余燼がもえ続いたのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
......
三島霜川 「解剖室」
...弟敦恒(とんこう)が其燼餘(じんよ)を拾つて二卷を爲した...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...あたら灰燼(かいじん)にまかせてしまったのは...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...不幸戦災に会って灰燼に帰してしまった...
柳宗悦 「四十年の回想」
...灰燼(かいじん)に帰し去ったのである...
柳田國男 「地名の研究」
...一度灰燼(かいじん)となった吾が大和民族の中央都市が...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...東京が灰燼(かいじん)になったと見ると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...まだ余燼(よじん)のもうもうたる市街へ騎馬で出て行った...
吉川英治 「大岡越前」
...あなたは新野を自燼(じじん)し...
吉川英治 「三国志」
...灰燼(かいじん)のほか眼にふれる物もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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