...禿(は)げ上がった額の生え際(ぎわ)まで充血して...
有島武郎 「親子」
...額の生え際に小さい傷跡がある...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...額の生え際から耳のうしろまで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...香水をつける場所は、誰も知つてゐるが、爪の生え際とか、乳くびとか、耳たぼの裏側、手の甲、えりあしなども知つておいていいだらう...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...赤い髪の生え際まで紅潮していた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...前者は亜麻色の髪の生え際あたりまで顔を紅潮させ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それから頬は……生え際は……耳は云々...
中原中也 「芸術論覚え書」
...ポマードは生え際ばかりに厚く塗つたくつてあつて...
中原中也 「三等車の中(スケッチ)」
...ちょうど毛の生え際の急所に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...顏を擧げると生え際がかすんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本當に惚々(ほれ/″\)しますよ」「フーム」「蒼白(あをじろ)い生え際...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生え際も顔の恰好もそっくりだが...
久生十蘭 「魔都」
...髪の生え際から、左のこめかみにかけて、赤く醜(みにく)い傷が長く走り、治ったばかりのようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...生え際の汗が一粒一粒に消え失せ初めた……と思うと...
夢野久作 「鉄鎚」
...やはり無意識のまま前額部の生え際の処まで撫で卸して来ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...青々とした濃い眉が生え際に隠れるくらいボーッと長い...
夢野久作 「二重心臓」
...生え際の薄い毛がみな眼ジリを吊り上げる為にあるものみたいに見えるのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...あの薄い生え際の毛へ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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