...不思議に生々(いきいき)した心もちになった...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...生々しい紅の血が...
石川啄木 「二筋の血」
...現在お互いの仕事の生々しい中枢点に集中せしめるのが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...緑色に生々と、が、なかには菁々(せいせい)たる雑草が、乱雑に生えています...
太宰治 「虚構の春」
...一竿の風月は天地悠久の生々如々である...
種田山頭火 「其中日記」
...生々死々去々来々転々また転々...
種田山頭火 「旅日記」
...その生々しい人間を透して社会を見てゐるのである...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...大胆および規律が生々しき結合を為すことによって創りいだすところの...
中井正一 「絵画の不安」
...その向側の操人形座(あやつりにんぎょうざ)は結城座(ゆうきざ)薩摩座(さつまざ)の二軒ともに早やその木戸口に彩色の絵具さえ生々しい看板と当(あたる)八月(はちがつ)より興業する旨の口上(こうじょう)を掲げていた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...もとは譲り渡しと書かれたのを取り返して進上と書き直して法然に贈って生々世々(しょうしょうせせ)互に師弟となる印であると申された...
中里介山 「法然行伝」
...生々した雑草の茂み...
中島敦 「光と風と夢」
...実を云へば僕の村では秋の中頃は却つて世間が生々として生活の豊富な感のされる時である...
中村憲吉 「備後より」
...あまり生々(なまなま)しいから略すことにする...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...可愛(かわい)や雪はづかしき膚(はだ)に紫の生々しくなりぬ...
樋口一葉 「大つごもり」
...例へば動植物生々の理...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...実に生々としているわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...兎に角或る生々したものが飛び込んで来て...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...生々しい呪(のろ)いをおびて響いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索