...だがこのように規定されたイデオロギーの概念はまだ甚だしく不充分であることを見ねばならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...新聞紙に対する民衆の信頼を甚だしく傷つけた...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...甚だしく当局乃至社会の実権者を刺激した...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...私はまだ甚だしく疲労していた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...酒に耽(ふけ)ることが一層甚だしくなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自働電話機の如きさへ甚だしく憔悴に及ぶことあり...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...それよりももつと甚だしくよごれた絶望の足...
萩原朔太郎 「絶望の足」
...しかしそれが彼等の視野を甚だしく狭めたことには何等の疑ひがない...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...迷惑であると甚だしく不安の心を生じて...
松本文三郎 「印度の聖人」
...そこへ代官暗殺されその幽霊の来襲を惧(おそ)るる事甚だしくなりて...
南方熊楠 「十二支考」
...バウルスは豕を愛する甚だしく...
南方熊楠 「十二支考」
...畠とはちがつて甚だしく短いからであつた...
柳田國男 「食料名彙」
...その傾向が震災後特に甚だしくなった事も...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...人類の教養と訓練とに優劣の差が甚だしくあって...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...其他(そのた)全身が美しい翡翠(かはせみ)色をして細やかに甚だしく長い青蛇...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...紂王のような悪逆もしておりません」袁術は聞いているうちにもう甚だしく顔いろを損じて...
吉川英治 「三国志」
...甚だしく不満らしかったのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...山木家側の業(ごう)を煮やすことは甚だしく...
吉川英治 「源頼朝」
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