...脳細胞をどんどん燃してしまうというのは浪費(ろうひ)も甚だしく...
海野十三 「諜報中継局」
...後から見れば恰も貧富の懸隔を甚だしくするために特に造られたかの観がある...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...甚だしく滑稽な用途に制限されて了っているとも見られる...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...日本人と会談することなどは甚だしく警戒する...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...支那本土の有数な邸宅に比ぶれば甚だしく佗びしい...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...筋の興味に甚だしく引きずられる小説や...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...がんりきが甚だしく狼狽(ろうばい)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...背中の曲り様も前より甚だしく...
中島敦 「南島譚」
...一層これが甚だしく固陋(ころう)となった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...しかしこの数は年によって甚だしく変動し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...円眼鬼(チクロプス)ポリフェムス嫉み甚だしく大岩で彼を圧殺し血迸(はし)り出るをガラテアがエトナ山下のアキス川に化したという...
南方熊楠 「十二支考」
...甚だしく怖れまた嗔(いか)ってたちまち死するを熟知する故...
南方熊楠 「十二支考」
...癩(らい)を恐るるよりも甚だしく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それが私などには甚だしく気になるのである...
柳田國男 「書物を愛する道」
...東京市民の淫蕩気分は弥(いや)が上に甚だしくなって来る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...其他(そのた)全身が美しい翡翠(かはせみ)色をして細やかに甚だしく長い青蛇...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...甚だしく一同の気にさわった...
吉川英治 「上杉謙信」
...呂布の怒りをなお甚だしくさせた...
吉川英治 「三国志」
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