...女権論の代表者はかくの如き誤解に対して甚だしく憤激した...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...これも甚だしく根気を要し...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...最高最低の差が甚だしくては経済的にはかえって安心出来ないのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...時には甚だしく単純な明るい原色が支那人のやるような生々しいあるいは烈しい対照をして錯雑していながら...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...甚だしく不都合な想定だということに一応なるのである...
戸坂潤 「科学論」
...女はこれが殊に甚だしく...
豊島与志雄 「北支点描」
...甚だしく英国的であることを感ぜざるを得ない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...殊に小生の靴下は何れも甚だしく古もののみにて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかしこの原因から生ずる価格変動は時に甚だしく誇張されている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...牝犬が牡よりは細心甚だしく...
南方熊楠 「十二支考」
...鉄三郎の徳安は甚だしく大人(おとな)しくなって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...甚だしく不精確であった故に最も細心の注意をもって...
柳田国男 「山の人生」
...教義も作法もともに甚だしく不明になり...
柳田国男 「山の人生」
...堕落の機会をも亦甚だしく狭められていたのである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...中年の婦人たちが甚だしく勇敢であった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...甚だしく不利な戦態に入り...
吉川英治 「三国志」
...(――吉川氏の書く所は史実及び私の家の云い伝えと甚だしく異っている)と冒頭して...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...忠興のそれは甚だしくなってきたように思われる...
吉川英治 「日本名婦伝」
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