...此の如き「師」は唯我等を甘やかすもの...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...最も多く自分を甘やかすものを求める本能を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...本当の意味の正しい個人主義だとか自己本位とか云ふことゝ自分を甘やかすわがまゝとか傲慢な専横との区別がちつとも分らないのです...
伊藤野枝 「従妹に」
...丁度若い母親が初めて産んだ子を甘やかすように...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...自分を甘やかすな...
種田山頭火 「其中日記」
...愛想が尽きたか! 未練はないか!甘えるなかれ、甘やかすなかれ...
種田山頭火 「其中日記」
...或る種の男を甘やかす...
豊島与志雄 「朝やけ」
...或は甘やかすような...
豊島与志雄 「反抗」
...そうした自分自身を甘やかすような気分も動いてきた...
豊島与志雄 「反抗」
...孫の久助君を甘やかすのが癖だつたので...
新美南吉 「耳」
...彼等を甘やかすことによって益々(ますます)堕落し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...だが父が先に立つて此方を甘やかすのに乗ずると...
牧野信一 「父を売る子」
...またいかに容易に罪に対してかえって自己を甘やかす心が潜み入ることであるか...
三木清 「親鸞」
...お母様の宮様が甘やかすばかりにしてお育てになった方だけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...甘やかす、ふざけさせる、たわいなく9600可哀がって揶揄(からか)う、笑談に声を立てる、喜んで叫ぶ、それが交る交るだから、わたしはぼうっとした...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大衆をおだてて甘やかすやうに聞えますが...
吉川英治 「折々の記」
...――あなたを甘やかすもの...
吉川英治 「三国志」
...またそんなに甘やかすくらいなら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索