...最も多く自分を甘やかすものを求める本能を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...本当の意味の正しい個人主義だとか自己本位とか云ふことゝ自分を甘やかすわがまゝとか傲慢な専横との区別がちつとも分らないのです...
伊藤野枝 「従妹に」
...お前が甘やかすのだ...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...子供を甘やかす事は当人にとってかえって不幸に違いない...
田中英光 「箱根の山」
...媚びるな――自分を甘やかすな...
種田山頭火 「其中日記」
...自分を甘やかすな...
種田山頭火 「其中日記」
...或る種の男を甘やかす...
豊島与志雄 「朝やけ」
...その甘やかすような語調が...
豊島与志雄 「土地に還る」
...或は甘やかすような...
豊島与志雄 「反抗」
...孫の久助君を甘やかすのが癖だつたので...
新美南吉 「耳」
...だが父が先に立つて此方を甘やかすのに乗ずると...
牧野信一 「父を売る子」
...愛することと甘やかすこととの混同...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甘やかすと為にならないのは天下の通則ながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甘やかす、ふざけさせる、たわいなく9600可哀がって揶揄(からか)う、笑談に声を立てる、喜んで叫ぶ、それが交る交るだから、わたしはぼうっとした...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大衆をおだてて甘やかすやうに聞えますが...
吉川英治 「折々の記」
...「余り甘やかすな...
吉川英治 「新書太閤記」
...またそんなに甘やかすくらいなら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分で自分を甘やかすのだ...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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