...聞いてくれよ」甘ったれた声だなと俺は思った...
高見順 「いやな感じ」
...意識しないで僕に甘ったれ...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...虫のいい甘ったれた考えかたは捨てる事だ...
太宰治 「故郷」
...どうにもお話にならぬ甘ったれた文学書生の状態ゆえ...
太宰治 「創作余談」
...主人公の柄でもなく甘ったれた我儘...
太宰治 「如是我聞」
...年中菊の話ばかり持ち出して「大家の小父(おじ)さん」なぞと甘ったれていたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...甘ったれた口をして笑った...
壺井栄 「大根の葉」
...太郎も秀子もお父さんにもぶれついて甘ったれていた...
壺井栄 「大根の葉」
...どうしてあなたはそんなに賢くていらっしゃるんでしょうね? ほんとにどうして何もかもよく御存じでいらっしゃるんでしょう?」女の声はいよいよ甘ったれた調子になってきた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...甘ったれるより外はない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...「調子は甘ったれていて...
豊島与志雄 「旅だち」
...喉を鳴らしながら甘ったれる...
豊島与志雄 「猫」
...甘ったれた口を利いた...
豊島与志雄 「別れの辞」
...誰も見ていないから、甘ったれ、涙を流して、じいっと、貴方に祈る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...他人のような気がしなかったんです」甘ったれた口調で...
久生十蘭 「肌色の月」
...それじゃ甘ったれろと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...少し遠慮しながら甘ったれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ボケて、そいで、甘ったれていた...
三好十郎 「胎内」
便利!手書き漢字入力検索