...香は甘し空こえて夏は来ぬ――銀(しろがね)の光さす白日のつばさを負ひて高天(たかあま)がける青竜やさなりその...
石川啄木 「閑天地」
...最初の一字の甘しとしただけがいささか覚束ないように思うけれど...
大杉栄 「獄中記」
...いと甘し...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...甘しと嘗めて稱(たた)ふれど...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...蜜(みつ)の如く甘しだ...
太宰治 「人間失格」
...この「お母さんがよくこしらえて下すったあの甘しいプディング――あれはこうじゃなかった...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...良人「お母さんがよく拵えて下すったあの甘しいプディング――あれはこうじゃなかった...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...至るところ草肥え泉甘し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...苦を甘しとなさざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...水を含んで之を甘しとし...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...客、静かで甘し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...弱々しい彼を甘しと見て...
牧野信一 「三田に来て」
...おもいでは生よりも甘しとわれ暗黒(やみ)と静寂(しじま)の中に彼女(かれ)の胸の鳴るをきくその音をきけば...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...液多くして夏橙(なつだいだい)よりも甘し...
正岡子規 「病牀六尺」
...思出(おもひで)は古酒(こしゆ)の如(ごと)く甘し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...思出(おもひで)は古酒(こしゆ)の如(ごと)く甘し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...思出(おもひで)は古酒(こしゆ)の如(ごと)く甘し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...梅酸(ばいさん)も酸味(さんみ)敗戦もまた酸(さん)不同(おなじからず)といえども似たり心舌(しんぜつ)を越えて甘し馬上...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索