...女に甘いはずはありませんから...
芥川龍之介 「二人小町」
...其の実はちよつと甘い味を持つてゐてさくらんぼに似てゐるので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...甘いじゃこうの匂いがした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...」兄さんの解釈は、どうも甘い...
太宰治 「正義と微笑」
...ひそかに甘い空想をした日も無いではなかったが...
太宰治 「花吹雪」
...苦い甘い味がした...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...どこへ行ったって甘い仕事が出来るんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...甘いものや辛いものを飲んでいった...
豊島与志雄 「白木蓮」
...大抵フォスターの甘い曲ばかりである...
中島敦 「環礁」
...酢(す)いも甘いも勉強して来た筈だ...
林芙美子 「浮雲」
...我々の大好きな甘いお菓子は見るだけだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...年をとつて酸いも甘いも噛み分けた今は大した欲望とてもない謂はば自由の身である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...甘い酒は、かおが酔いますね...
古川緑波 「想い出」
...しかしもう私が彼の前に出て行つても「戀人」だの「いとしい人」だのといふ甘い言葉で呼びかけることはなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...男はんいふものはほんまに甘いもんやなあ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...うす甘い春早(はるば)やに咲く杏(あんず)の花の匂いが...
室生犀星 「不思議な国の話」
...そんな小人の舌に乗せられるほど曹操は甘い主君では決してない...
吉川英治 「三国志」
...酒保には甘い物も豊富なので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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