...其れから甘い汁を滲み出させて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もちろん甘い汁を吸った――しかし...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼の胸底には、武将としての野心の外に、そう云うものとは甚だ縁の遠い、甘い、やさしい、綿々たる恋情が潜(ひそ)んでいたであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...」テリーザの甘い独善ぶりに私は固まってしまった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...といったような甘い通俗的な人情映画であるが...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...ここはミソが豊富で甘いので大分太ったようだ...
戸坂潤 「獄中通信」
...甘い口調であった...
直木三十五 「南国太平記」
...人に甘い言葉をかけられると...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべてを癒(い)やす甘い蜜の着いている事を覚(さと)ったのである...
夏目漱石 「門」
...申分なく人間の甘い八五郎に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急に甘いものを思ひ出したやうだ...
林芙美子 「愛する人達」
...匂ひの甘い香水をつけてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...マドリガルの甘いエクスタシイ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本所石原の岩おこしで歯ざわりは手強いが甘いですナ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...兎角悲劇はうら/\と晴れ渡つた甘い朝の光りの中から勃発しがちなものだといふことであります...
牧野信一 「フアウスト」
...きっと甘いこんたんをめぐらしていると思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...快楽と健康とがそれだけ甘いであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...甘い木(こ)の実を口にした...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索