...甘い物を好まない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...底もなき甘い夜の静寂(しづけさ)の中に蕩(とろ)けさうになつた静子の心をして...
石川啄木 「鳥影」
...すると缶の中からにょろにょろと甘いおつゆが煙のように出てきた...
海野十三 「火星探険」
...この社會主義は實に甘い口直しであつた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...二滴の蜜または何かほかの甘い液体で満足する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
......
立原道造 「優しき歌 ※[#ローマ数字1、1-13-21]・※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...甘いものには甘いもののよさがある...
種田山頭火 「其中日記」
...芸術的な高級演劇がさっぱり商売にならないで芸術などは相手にしない演劇会社社長の打つ甘い新派劇などが満員をつづけるのが不思議でなくなるようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...」この対話の後に一同は持つて来た生菓子やその外甘い物を食べて酒を飲んだ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...不意に甘い夢から引戻されました...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...刄物を置いて行つたのはどういふわけだ」「あわてたんぢやありませんか」「そんな甘い人間ぢやないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甘いものをなるべく遠ざけてみる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...胃に悪いと知りつつ手をつけて二つ三つ甘い汁を啜(すす)った...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...甘い思索というものは何等思索ではないであろう...
三木清 「人生論ノート」
...直(す)ぐに甘い汁が舌を浸した...
水上滝太郎 「果樹」
...だが我々は哲学というきわめて甘い薬をもっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おまけの積りで男は甘いことを女に云い...
横光利一 「欧洲紀行」
...いわゆる堂上遊びの、甘い芸とは、鍛(きた)えがちがう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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