「甘」の意味
甘い味
小説での「甘」の使い方
...智惠子は甘い悲哀を感じた...
石川啄木 「鳥影」
...それでいて馬鹿に甘ったるい乾藁の蒸(む)れる匂いがいつもむんむん籠っていた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...甘ったるい通俗小説を書く...
高見順 「如何なる星の下に」
...われわれは単に、川の水は甘い、海の水はからい、という程度にしか見ておりませんでした」「その海の水のからさ加減も、ところによって非常な相違のあること、川の水の甘さにも、相違のあるのと同じことです」「塩加減にも、違いがあるのですか?」「ありますとも……普通の海水は大抵、千分の三十四五ぐらいの塩分を溶解しておるのですが、それでも物を浮かす力はとうてい河の水の比ではない……これは海ではありませんが、アメリカのユタというところにある湖は、千分の二百五十も塩分を含んでいるそうですから、人間が落ちても、どうしても沈まない、この湖では、泳げないものでも決して溺死(できし)をするということがない、また身投げをしても、死ねないからおかしい」「ははあ……そういうものですか」田山白雲は、感心して、沈黙させられてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――これはお福の甘い言葉に取り逆上(のぼ)せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...一俳優に甘んずることなく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...故に江戸にてダンセンと呼び炙(しゃ)食烹(ほう)食味極めて甘美なり...
南方熊楠 「十二支考」
...甘みは微(かす)かで...
森鴎外 「カズイスチカ」
...わたしの一生の最良の時代を通じて神から与えられたあの幸福な健康と安穏とに甘やかされて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...末子よ安らかな眠りと甘い静かな夢が貴女の夜を護るように...
山本周五郎 「青べか日記」
...気持のいい甘いような溜息が出る...
山本周五郎 「菊千代抄」
...甘ったるい匂いが...
夢野久作 「白菊」
...華やかな、明るい、面白い、刺戟の強い、甘い、浮き浮きした方へと魂を傾けて行く...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...はるか見渡すかぎり、人の影も見えず、荊州の城を望めば、まるで葬式のように、二旒(ふたながれ)の白旗がしょんぼりなびいているだけなんです」周瑜は、聞くや否、「甘寧、丁奉と来い」と、精兵千騎だけをつれて、まっしぐらに荊州城下まで駈け通した...
吉川英治 「三国志」
...甘酸(あまず)ッぱいものが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...作州吉野郷(よしのごう)の竹山城下(現・岡山県讃甘(さぬも)郡宮本村)は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それでわざわざやって来たのかい」姪の甘えるような言葉を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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