...一瓶の酒を置いて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同一(おなじ)薬瓶があった...
泉鏡花 「婦系図」
...愛の花瓶(はながめ)よ...
アダ・ネグリ Ada Negri 上田敏訳 「母」
...鐡瓶の口から沸つた湯が盥の中に注がれてゐるのであつて...
高濱虚子 「俳諧師」
...このきたない土瓶からきたない水を湯飲みか何かにくみ出して...
寺田寅彦 「自由画稿」
...瓶にした彼岸桜などを眺めていたが...
徳田秋声 「黴」
...花瓶(かびん)にいけた薔薇(ばら)と一枝の月桂樹(げっけいじゅ)とを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ピアノの上にカンフルチンキの瓶がのっているという凝ったものであった...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...手釣瓶(てつるべ)で水を汲んだところを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小さい瓶(かめ)買いましょう...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...そンな心配はないさ」「本当ね……」きんはいそいそとウイスキーの瓶を田部のグラスに差した...
林芙美子 「晩菊」
...もう粘土瓶の蓋をとつて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...つき当りの窓に水栽培のヒヤシンスの瓶などがかざってある...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...机の上へ父の元買った小さいマジョリカの花瓶(中世には薬瓶としてつかわれたもの)をおいて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」私はかっとし、夕方、瓶をさげ、八幡さまの垂れた緑の重い枝の下をぬけ、藍染川の上手の、二年ばかり前まで黍(きび)の葉の流れていた下田端へでたが、泥濘(ぬか)った水溜りに敷き込んだ炭俵(すみだわら)の上を踏むと、ずぶりと足の甲へまで泥水が浸った...
室生犀星 「童子」
...そこの草原で燗瓶(かんびん)の口から喇叭(ラッパ)を吹きながら...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...……………………大きなインキ瓶の口が濡れているのに気付き...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...例の銭瓶(ぜにがめ)の穴の辺を窺(うかが)っていましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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