...刀杖瓦石(たうぢやうぐわせき)の難に遭(あ)うた事も...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...深更に及びて何者か欅をねらいて瓦石(がせき)を投じおるにぞ...
井上円了 「おばけの正体」
...煉瓦石の製造場があるに因(ちな)んで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一同はワヤ/\ガヤ/\して満室の空気を動揺し、半分黒焦げになったりポンプの水を被ったりした商品、歪げたり破れたりしたボール箱の一と山、半破れの椅子や腰掛、ブリキの湯沸し、セメント樽、煉瓦石、材木の端片、ビールの空壜、蜜柑の皮、紙屑、縄切れ、泥草履と、塵溜を顛覆返したように散乱ってる中を煤けた顔をした異形な扮装の店員が往ったり来たりして、次第々々に薄れ行く夕暮となった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...京橋に建てられた煉瓦石(れんぐわせき)の家を見ては...
永井荷風 「虫干」
...煉瓦石(れんがせき)のミイラと選ぶところがないようになる...
夏目漱石 「三四郎」
...實體の瓦石は、磨いても光らない...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...實體の瓦石とは、生れながらの成人(おとな)である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...草木瓦石を執るも皆刀剣とあり...
南方熊楠 「十二支考」
...まさかとおもい、どうやらこれならとおもって一票を入れた社会党、民主党、民自党、びっくりばこのようにそのふたがはねあがったら昭和電工、相つぐ涜職事件で日本の民主化は、瓦石をかぶった...
宮本百合子 「新しい潮」
...瓦石(がせき)まちまちながら彼の幼少時の境遇と系図書式でない戸籍面の煤(すす)がやや洗われてくるのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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