...それを書いた後、私は他の多くの蒐集を見たがそれ等は陶器、磁器、布地、刀剣、刀剣の柄や鞘についている細部品、署名、貨幣、石器玉、錦襴――これは切手蒐集に於るが如く、その小片を帳面にはりつける――、絵、画、書物、古い原稿、戸棚や僧侶の机のような古い家具、墨、硯、屋根瓦、漆器、金属の装飾品等である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そのあとには、瓦のように厚い、そうして瓦のかけらのような青黒い破片が、ばらばらとあたりに散らばっていた...
海野十三 「火星兵団」
...そこでその敷かれたれん瓦の一部を掘起こして...
高浜虚子 「丸の内」
...道端の瓦斯燈(ガスとう)やらさま/″\な燈火が高く低く入亂れて引續くのと...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...灰と瓦と石垣のみの廃虚...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...米友は小躍(こおど)りして屋根の瓦の上を走りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「古瓦をおみやげに下すって...
中里介山 「大菩薩峠」
...瓦斯が自動的に点火する...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...そいつが瓦煎餅(かわらせんべい)か何か食ってるところへ女が来て...
夏目漱石 「行人」
...草茫々の瓦礫の跡に立つて...
林芙美子 「晩菊」
...真名古は懐中電灯で棟瓦の上を照らしながら...
久生十蘭 「魔都」
...聳えたつ瓦ぶきの屋根...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...煉瓦場の人たちもついて行った...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...大きな赤煉瓦(あかれんぐわ)の倉庫の前や山のやうに積んである貯炭場の横やをぬけたり...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...その覚悟で建てた赤煉瓦(れんが)の温突(おんどる)式だからね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...瓦版は十文(もん)...
吉川英治 「大岡越前」
...職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁(こしかき)、瓦焼き、木挽(こび)き、船大工...
吉川英治 「私本太平記」
...一望瓦礫(がれき)の焼け野原と化しているではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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