...瓠の頭は東にむいている...
伊藤左千夫 「河口湖」
...眞木(まき)の灰を瓠(ひさご)に納九れ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...まきの灰(はい)を瓠(ひさご)に入れ...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...たつた一つ取り残しておいた小さな瓠(ひさご)が...
薄田泣菫 「独楽園」
...そしてたつたひとりで棚にぶらさがつてゐる瓠の姿をいつまでもいつまでも見つめてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...瓠を一つ贈つたものだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...五風が吹く度に瓠はまだからからと鳴つてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...瓠には瓠の楽しみがある...
薄田泣菫 「独楽園」
...瓠もそこまではもう追ひかけて来なかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...附贅不レ嫌如キヲ二巨瓠ノ一...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...河伯(かわのかみ)また大(みづち)に瓠(ひさご)を沈めよと註文せしに沈め得ず...
南方熊楠 「十二支考」
...人が瓠(ひさご)やうつぼ舟に乗って...
柳田国男 「海上の道」
...やはりこの瓠(ひさご)製の素朴なものであった...
柳田国男 「雪国の春」
...去定先生だと思うんですけれど」登は瓠の口からまた飲んだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「酔ってそんなことを云う方は嫌いです」瓠を取ろうとしたお杉の手を...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おれのことなんかに構うな」お杉は彼の手から瓠を取りあげた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...珍らしいじゃないか」七登は瓠の口からその酒を飲んだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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