...彼女は私たちの中で一番の美人で、妹とは瓜二つだ...
...この映画の主人公は双子の兄弟で、顔が瓜二つだ...
...私と彼女は趣味が全く同じで、好みも瓜二つだ...
...家族でジャングルジムに登ったら、兄と私は力が瓜二つだった...
...AとBの考え方が瓜二つで、結論も同じになった...
...苦労人(くろうと)が二人がかりで、妙子は品のいい処へ粋になって、またあるまじき美麗(あでやか)さを、飽かず視(なが)めて、小芳が幾度(いくたび)も恍惚(うっとり)気抜けのするようなのを、ああ、先生に瓜二つ、御尤(ごもっと)もな次第だけれども、余り手放しで口惜(くやし)いから、あとでいじめてやろう、とお蔦が思い設けたが、……ああ、さりとては……いずれ両親には内証(ないしょ)なんだから、と(おいしかってよ...
泉鏡花 「婦系図」
...前者はたいへんよく似た瓜二つの双生児が生れるし...
海野十三 「三人の双生児」
...体格と云い容貌と云いまるで瓜二つで...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...殿下と瓜二つの人間がなぞとお前はいうが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...めつきくちつきなど奥方に瓜二つだと申すことで...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...瓜二つじゃ」と、呟いた...
直木三十五 「南国太平記」
...嗚呼、閣下よ、其のおふささんは、瓜二つ以上、双生児(ふたご)以上の、(くど)いようですが、――カフェ時代の房枝では有りませんか?而(そ)して更に私の疑惑を深めた所作と言うのは、暫らく凝乎(じっと)彼女を瞶(みつ)め続けて居ると彼女は時折眼鏡の懸具合が気になるらしく真白い指先で眼鏡の柄を弄(いじ)くるのでありますが、――それは間違い無く眼鏡の故障を立証する所作であって、私の眼鏡も大分以前に其の柄が折れ掛った儘放置してあったので有ります...
西尾正 「陳情書」
...その奥さんに瓜二つなの」幹(みき)邦(くに)子が...
久生十蘭 「野萩」
...あなたさまと瓜二つのお美しい方に...
久生十蘭 「野萩」
...その人と瓜二つの comparse(台詞のない代役)だったというような風説がさかんに流布された...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...あなたさまと瓜二つなご中年の方にいろいろとお世話いただきましたが...
久生十蘭 「ユモレスク」
...でも瓜二つなら、誰でもだませただろうなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...似たとはおろか瓜二つ...
正岡容 「小説 圓朝」
...やっぱりそれと瓜二つなごろた石の山腹が窓をかすめて行く...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...その姿容(かたち)なぞ瓜二つと言ってもおよばぬほどよく似ていた...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...死んだお熊さんに瓜二つ……と申す仔細は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...お熊さんと瓜二つの生き写し...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...千浪に瓜二つというよりは...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索